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ロボットで反撃する日本工場

田野倉 力
2008/04/27 23:36
 

【特集】ロボットで反撃する日本工場

バラっと盛られた部品を取って,穴や突起の位置を合わせて組み立てて,最後に外観をチェックする。こんな器用な動作をするロボットが,日本中の工場を革新し始めている。日本はセル生産方式で多品種少量生産に対応し,工場の国内回帰も進んだ。しかし,人への負荷が軽くなかった。造りすぎはなくなったが,急な増産も難しかった。その中で急激な追い上げを図る海外企業。日本の工場はロボットで反撃する。(富岡恒憲,近岡 裕,木崎健太郎)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part1 革新工場続々

日本製造業のロボット導入が3度目のピークを迎えた。「生産ラインをロボットで大幅刷新する」「新工場では効果的にロボットを活用する」といった報道が引きも切らず,新聞紙面などをにぎわしている。
 例えばトヨタ自動車は「革新工場」として鳴らしている高岡工場でロボットを積極活用したラインを2007年に稼働させた。同工場で稼働するロボットは1000台に及ぶという。しかも「高密度集中配置」「ロボット同士のワーク受け渡し」「ロボットと人の協調作業」といった新しいテーマに取り組んでいる。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part2 なぜ今なのか

 2004年に7万5000台を超えて過去最高を更新。その後も,2005年に約9万台,2006年に約8万台と高水準を維持し,2007年には9万台を超えたとみられる─。日本の多関節型産業用ロボットの出荷台数が増えている。この傾向は多関節型に限ったことではなく,今,産業用ロボット全体の需要が高い水準で推移しているのだ。なぜここにきて伸びているのか。好景気だけでは片付けられない理由が,そこには隠れている。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 製品の世代が変わっても使い回しが利き,生産量の変動にも対応しやすい生産システムを作りたい─。こうした理想像を目指して,デンソーがデンソーウェーブと共同で構築したのが「循環型生産方式」である。ロボットを駆使した独自の生産システムで,デンソーのカーエアコンのマザー工場とさ れる西尾製作所で稼働している。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 ロボットの導入でしばしば課題となるのが,部品の供給方法である。この点でさまざまなアイデアを駆使し,電子ピアノやシンセサイザーの鍵盤の組み立て,さらには鍵盤の構成部品の一つである「ハンマー」(鍵を押したときの手応えを作り出す部品)の成形を大幅に自動化していったのがローランド(本社浜松市)である。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 「2010年度末までにロボット500台強」という大量導入計画を進めている三桜工業。自動車の油圧・ブレーキ配管や,配管先端に取り付ける部品を開発・生産している。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 2008年4月,カー・ナビゲーション・システム(以下,カーナビ)などを手掛ける富士通テン(本社神戸市)が,神戸市にある本社工場で新たな生産システムを立ち上げた。ロボットでカーナビを組み立てる「ロボットセル生産システム」だ。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 NTNはマザー工場と位置付ける磐田製作所で,ドライブシャフト・アセンブリ生産のほとんどの工程を自動化する試みを始めた。ドライブシャフトは,自動車のデファレンシャル・ギア(以下デフ)と車輪のハブをつないで回転力を伝達する部品。シャフトの両端に等速ジョイントを装着したもの がドライブシャフト・アセンブリだ。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 油圧ショベルの世界生産台数の53%を造る新キャタピラー三菱の明石事業所。車両質量11~85tと 重厚な製品という事情もあって,生産の世界展開にも積極的に取り組んできた。それでも,明石事業所からの輸出は,全生産量の6割強と依然多い。理由は「生産変動への対応力が日本ほど優れている拠点はない」(同社製造部次長の岩城俊二氏)からだ。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part3 ケーススタディ

 ツムラ静岡工場は,漢方薬の造粒工程や包装工程での中間製品の搬送に,自走式のロボットを活用している。造粒工程では,生薬から抽出したエキス粉末に,乳糖などを混ぜて大きな粒(顆粒)にして,飲みやすくする。顆粒は200kg単位で金属容器に入れて搬送するが,人手では労働負荷が重かった。ロボットは,台車付きの金属容器をけん引して5mまたは10m/分(0.3kmまたは0.6km/h)で移動する(図A)。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

【特集】ロボットで反撃する日本工場 Part4 秘密裏に進む最強化計画

 「革新ライン」の名を持つトヨタ自動車の高岡工場,ホンダが現在刷新中のマザー工場である寄居工場,そして国内工場の自動化を徹底すると宣言したキヤノンが挑戦する革新自動化ラインの開発─。
 日本を代表する企業が,こぞって国内にある中核工場の能力を飛躍的に高める「革新化」を急いでいる。秘密のベールに包まれたこうした革新工場だが,関係者の声を拾っていくと一つの共通点が浮かび上がってくる。それは,革新工場を構築するための技術の中心に,ロボットがあることだ。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

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