ジュネーブモーターショー2008、CO2排出量競争さらに、スポーツカーまで環境重視

2008年3月4日から報道関係者に公開されたジュネーブモーターショー2008(78e Salon international del´automobile de Geneve)。CO2の排出量を競い、車体に数字を書き込んだ展示がフランクフルトショーに続いて目立った。スポーツカーの老舗、英Morgan社が燃料電池車を発表するなど、“環境”に背を向けがちだった企業までが、環境配慮を打ち出した。

 ジュネーブモーターショーの会場では、横に数字を書き込んだ展示車両が目立った。数字は1km走る間に排出するCO2の質量。ディーゼルだ、ハイブリッドだ、CNG(圧縮天然ガス)だ――という手段はともかく、CO2排出量という“結果”を出して比較しようという姿勢の表れだ。とは言えここはジュネ ーブ。カロッツェリアやスーパーカーメーカーの展示も多い。燃料電池スポーツカーが登場するなど、こうした企業の姿勢も変わってきた。富裕層向けで、「環境なんて関係ない」と突っぱねてきたメーカーも、「環境配慮が金になる」ことに気付き始めたようだ。

ジュネーブモーターショー2008