Audi社「A5」、前のオーバーハング短い、新プラットフォーム採用

「A5」は、ドイツAudi社が11年ぶりに発売する2ドアクーペ。従来の機能的なAudi車のイメージを打ち破る、エモーショナルなデザインが特徴だ。プラットフォームは次期「A4」と共通の新開発のものでフロントオーバーハングを短縮して前後の質量配分を改善した。

 「フル4 シーターとしては、1991 年から1996 年まで生産していた『Audi Coupe(B4)』以来11 年ぶりの2 ドアクーペ」とアウディジャパン社長のDominique Boesch氏が語るAudi社の新型車「A5」(図)。2007年3月に開催された第77 回ジュネーブモーターショーで公開されて以来、ほぼ1年で日本への上陸を果たした。
 これまでセダン系の車種には(ハッチバックのA3を例外とすれば)「A4」、「A6」、「A8」という具合に偶数の数字を付けてきたAudi社。今回「5」という奇数の数字をクーペ系の車種に与えたことで、BMW社が「3」「5」といった奇数の数字をセダン系の車種に使い、クーペ系の車種には「6」「8」といった偶数の数字を付けているのと、ちょうど逆になった。

Audi社の新型クーペ「A5」
図●Audi社の新型クーペ「A5」
車格は同社のセダン「A4」と「A6」の間に位置する。