トヨタ自動車「レクサスIS F」、レクサス初のスポーツモデル、V8エンジンで423PSの出力

国内導入が2005年から始まったトヨタ自動車の「レクサス」ブランド。通常モデルに加えて「GS」「LS」にハイブリッドモデルを用意するが、新たなラインアップとしてスポーティーモデルの「F」シリーズを登場させた。その第一弾となるのが最高出力423PSのV型8気筒エンジンを搭載した「レクサスIS F」である。

 開発を担当したレクサスセンター主幹の矢口幸彦氏は、「レクサスはいい道具として評価されているが、それだけでなく走りの楽しさを提供することで運転者の感性に訴えたい」と、IS Fの狙いを語った。国内のレクサスブランドでは、セダンとクーペのラインアップをそろえてきたが、今後はスポーティーモデル「F」シリーズの拡充と、SUVの導入を図る。
 ドイツの高級車メーカーには通常モデル以外にスポーティーモデルが存在する。例えば、Daimler 社Mercedes-Benz ブランドの「AMG」、BMW 社の「M」といった具合だ。レクサスでAMG やM に相当するのがこのF シリーズになる。今回登場したIS F はその第一弾であるが、今後は2人乗りのスポーツカー「LF-A」も加わる予定だ。

トヨタ自動車の「レクサスIS F」
図●トヨタ自動車の「レクサスIS F」
前部を75mm前に出したうち、50mmはラジエータ・コア・サポートを前進させ、25mmはデザインに使った。