GM社、Chrysler社のパワートレーン戦略、燃料電池車の実証試験始めたGM社、Chrysler社は新開発組織立ち上げ

 2008年1月に開かれたデトロイトモーターショー。創業100周年を迎える米GM社は、バイオエタノールを含む燃料およびパワートレーンの多様化戦略を打ち出した。また、米Cerberus Capital Management社の傘下となった米Chrysler社も次世代技術を公開した。

 GM社は、今後100年間を見据えたエネルギ戦略を発表。その一つとして、バイオエタノール製造ベンチャー企業の米Coskata社に出資し、E85(エタノール85 %、ガソリン15 %)で走るFFV(Flexible Fuel Vehicle)の開発を強化する方針を打ち出した(図)。  現在、E85の年間需要は、米国で303億L、ブラジルで127億L、中国で38億L、EUで23億Lだが、米国は2年以内に454億Lまで成長すると予測する。なお、GM社は最終的には燃料電池車を環境対応のゴールとしており、その過程にハイブリッド車やFFVを位置付けている。

米Coskata社との提携を発表するGM社のRick Wagoner会長
図●米Coskata社との提携を発表するGM社のRick Wagoner会長