【数字で見る現場】生産現場の廃棄物削減

調査テーマ:工場の危機管理体制
 工場において,「働く人の安全」と「製品の品質,コスト,納期」を守ることは何よりも大切だ。それは,生産している製品の種類,工場の規模や立地条件などが異なっても変わらない。これらを大きく揺るがすものとして考えられるのが,突発的に発生する災害や事故。予測が難しいだけに,日ごろの対策が不可欠になる。
 では,どのような対策を打つべきなのか。それを探るため,まずはどれだけの工場が災害や事故を経験しているかを聞いた。経験の「ある」「なし」によって,災害や事故に対する認識も異なるだろうと考えたためだ。

決して人ごとではない
 「自社工場または生産の大半を請け負ってもらっている工場において,過去10年間に災害や事故が発生したか」と聞いたところ,実に62.6%の人が「ある」と答えた(Q1)。「ない」はその半分以下の31.1%,残りの6.3%は「分からない」という回答だった。(以下,「日経ものづくり」2008年4月号に掲載。また,「数字で見る現場」のアンケートで集計した全設問の結果は,日経ものづくりの読者限定ページでご覧になれます。)

Q1 過去10年間に工場で災害や事故が発生したか