【速報】放電を利用した三菱電機の成膜技術、NiやSUSで用途が拡大

 三菱電機が,放電を利用したコーティング技術「MSCoating」の適用範囲を拡大している。従来はコバルト(Co)系の皮膜の形成に使われていたが,ニッケル(Ni)系の合金やステンレス鋼(SUS)もコーティング材料として使えるようになった。
 Coは耐摩耗性の膜を形成するが,Ni系では耐熱皮膜を,SUSでは耐食皮膜を得られる。コーティング材料のレパートリーが広がったことで,従来の航空機向け以外への適用を見込む。(以下,「日経ものづくり」2008年4月号に掲載)

図●「MSCoating」の原理と加工例
図●「MSCoating」の原理と加工例