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日経ものづくり2008年4月号
目次
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「正規従業員」「 全量国内生産」、デニムのカイハラから何を学ぶか
筆者は生産管理・技術管理が専門なので,工場には頻繁に行く。2008年2月初めのある日,広島県山中に,ジーンズ生地の雄,カイハラを訪ねた。従業員765人。貝原良治会長は,秘書も運転手もなく,携帯にかければ会長が出る。三つの主力工場はジーンズを履いた会長の運転で見て回る。
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ドキュメント工場 第一回
山本製作所/平準化への道、黒船襲来
2007年10月下旬の山形県東根市。数日は晴れの日ばかりだったのに,その日は朝から灰色の雲が空を覆っていた。
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安全・安心の仕組みづくり
食品の安全・安心が脅かされている。中国製冷凍ギョーザの事件は,中国政府の「中国での農薬の混入はあり得ない」との見解で,すっかり闇の中に入ってしまった。一体,消費者は何を信じたらよいのだろう。生活協同組合(生協)といえば安全・安心なはずなのに,今はすっかり逆のイメージだ。
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勘どころ幾何公差 第一回
姿勢と位置を同時に規制、位置度公差を寸法公差で代用可能?
幾何公差は大別すると,「形状(Form)」「姿勢(Orientation)」「位置(Location)」「振れ(Run-out)」の4種類がある。機能性を確保するため,より高度な管理が必要な場合には,一つの形体(Feature:点/線/面)に対して複数の幾何公差を使用することも多い。このとき公差値は…
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英語で伝えるMONOZUKURI 第13回
Built to Order(BTO)= 受注生産
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工場安全のツボ 第一回
ガードの適切な扱い
機械設備に潜む,安全にかかわるリスクを分析・定量化(リスクアセスメント)した結果,リスクが許容水準を超えている場合は,設計変更などによってリスクを減らします。まずは危険源そのものへの対策(本質的安全設計)によってリスクを減らしますが,それでも許容水準まで下がらない場合,人をリスクから隔離することによ…
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ダイプラ、興電舎
インサート成形で精密部品、スーパーエンプラにも展開
ダイプラはインサート成形や,耐熱性が最高クラスの熱可塑性樹脂(スーパーエンプラ)の成形など,難度の高い精密樹脂成形を行う。成形品はセンサなどに使われる精密部品が中心だが,最近では液晶パネル用のガラス基板搬送装置に使う部品や,新幹線の座席回転用プーリ,医療器具など幅広い分野を手掛けるようになった。多品…
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トヨタ流人づくり 第一回
職場の改善が根付かない?、日本の強さを損ねていませんか
「だから,部下が動く トヨタ流 人づくり」では,今,多くの日本メーカーの管理者が頭を悩ませている社員の人材育成に関して,トヨタ自動車の考え方や方法を伝授します。社員にやる気とモチベーションを与え,自ら動く組織をつくるための直接的,間接的なヒントが満載です。本コラムは中部産業連盟が開催するセミナー「ト…
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電動リクライニングが人を挟み込む、意図せず動き続け脱出不能に
ベッドの電動リクライニングが動き続けた結果,マットとヘッドガードの間に首を挟まれて4歳の男児が窒息死するという事故が2007年12月に発生した。なぜ電動リクライニングは動き続けたのか,なぜ死亡事故に至るような危険をあらかじめ排除できなかったのか─。調べていくと,リモコンの構造とリクライニング機構に不…
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詳細設計編 第1回
設計方針の整理と検討(1)
今回から詳細設計編に入る。初めの数回で,前回までの概念設計編を総括しつつ,茶運び人形を製作していく工程を考慮に入れながら詳細設計に向けての方針を整理していく(表)。
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生産現場の廃棄物削減
工場において,「働く人の安全」と「製品の品質,コスト,納期」を守ることは何よりも大切だ。それは,生産している製品の種類,工場の規模や立地条件などが異なっても変わらない。これらを大きく揺るがすものとして考えられるのが,突発的に発生する災害や事故。予測が難しいだけに,日ごろの対策が不可欠になる。
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中小企業にも3次元CAD導入の兆し、特別感薄れハードルが低下
「世界的に見て,3次元CADを導入せず2次元CADを利用しているユーザーがまだまだ多い」─3次元CADベンダーの米SolidWorks社は,2008年1月に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催した同社のイベントで,こうした見解を明らかにした。
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低燃費な有機ハイドライド自動車、フレイン・エナジーが走行実験に成功
フレイン・エナジー(本社札幌市)は,フタバ産業,伊藤レーシングサービス,北海道大学名誉教授の市川勝氏の協力を得て,ガソリンと水素の混合燃焼で走る有機ハイドライド自動車の走行実験に成功した。実験車両は,ガソリンエンジン車をベースに水素貯蔵材料である有機ハイドライド(メチル・シクロ・ヘキサン,C7H14…
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放電を利用した三菱電機の成膜技術、NiやSUSで用途が拡大
三菱電機が,放電を利用したコーティング技術「MSCoating」の適用範囲を拡大している。従来はコバルト(Co)系の皮膜の形成に使われていたが,ニッケル(Ni)系の合金やステンレス鋼(SUS)もコーティング材料として使えるようになった。
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熟練の「匠」集団が組み立てる、日産GT-Rの高性能エンジン
日産自動車が満を持して市場へと送り出した「NISSAN GT-R」。その心臓部として搭載されるのが,最大トルク588N・m,最高出力353kWという高い性能を誇る新開発の「VR38型エンジン」だ。排気量3.8LのV型6気筒ツインターボ・エンジンである。
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注射器なのに針が見えない、その理由は
デザインは喜怒哀楽の「怒」や「哀」を解決する手段─。大阪大学大学院教授の川崎和男氏は,自らのデザイン哲学をこう語る。ここにある注射器も,同氏がその理念に基づいて計算した形だ。
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世間から注目されて輝く
ものづくり,言い換えますと技術の裏付けによって製品を造ることを明確に意識したのは,大学の時ですね。資源工学科で材料を研究していたので,当時の私にとって「もの」といえば100%,材料のことでした。世の中にない,新しい材料を造ってやろうと。
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現場力を高めるトヨタの三つの「エンジン」
2012 年に世界生産台数を1130万台に引き上げる計画を明らかにし,世界トップの座を強固にするトヨタ自動車。持続的な成長を続ける同社の手法に,多くの日本企業が熱い視線を送っている。外部の人間には見えにくいが,トヨタ自動車や同社グループ関係者,O B などの声を丹念に拾っていくと,トヨタ自動車の現場…
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炭素繊維を使いませんか。
日本が世界需要の7割を占め,圧倒的な競争力を誇る炭素繊維に今,さまざまな分野から熱い視線が注がれている。例えば航空機では,安全航行に直結する1次構造部材に炭素繊維を本格採用し始めた。自動車分野では,トヨタ自動車が炭素繊維を大量に用いたコンセプトカーを発表,量産車への採用が俄然,現実味を帯びてきた。繊…
日経クロステック Special
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