「遠藤さん,助けてください」
フィルムスイッチを採用する製品が増えています。樹脂製フィルムの間にメカニカルスイッチやLED(発光ダイオード)などを挟み込んだ,厚さがわずか1mmほどの薄い部品です。身近なところでは洗濯乾燥機や電気ポット,温水洗浄便座などの操作部に使われています。このスイッチが,家電製品だけでなく産業用機器など他分野でも続々と採用されているのです。
理由は,外観品質と操作性が高まるから。樹脂製フィルムにカラフルな色を付ければデザイン性を向上できます。全体が薄いフィルムなので曲げやすく,製品の曲面状の部分にも簡単に取り付けられます。樹脂製フィルムにエンボス加工を施して立体状に成形すれば,スイッチを押したときのクリック感
も得られます。(以下,「日経ものづくり」2008年3月号に掲載)