【私が考えるものづくり】開発は徹頭徹尾一人に任す

 自分たちが欲しい物を作る─そんな会社をやっています。創業者である父は,山登りやロッククライミングが好きで,そこで使う道具を自ら設計していました。ここ(新潟県三条市)には以前から鍛冶屋さんがたくさんありましたので,図面を持ち込んで「こんなものを造ってほしい」とお願いし,それを山で検証,商品として売り始めた。これが我々の起源です。
 今は主にオートキャンプや釣りなどのアウトドア用品を造っていますが,自らもユーザーとして物を作るという考え方は父と同じで,第2世代の我々になっても変わっていません。(以下,「日経ものづくり」2008年3月号に掲載)