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日経ものづくり2008年3月号
目次
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取引関係が“メッシュ化”へ
個性が光る中小企業に期待
1990年代には米国や英国を手本にした脱工業化論が花盛りで,今後はサービス産業や情報産業,金融業などが日本経済を支えるという論調が主流だった。そんな逆風の中,製造業は歯を食い縛ってモノづくりにとどまった。ただ守りに回っていただけではない。新技術や高品質の製品を送り出し,景気回復をけん引したのである。
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英語で伝えるMONOZUKURI 第12回
Purchasing = 購買
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「まねび」のものづくり
自然に学ぶことは大事なこと。言うのは簡単だが,何をどのように学び,どうやってそれを生かしていくのか。東北大学大学院環境科学研究科教授の石田秀輝氏は,自然のメカニズムを科学して解き明かし,それをやはり科学の力でリ・デザインしながら,見事に実践している。
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グローバル工場安全 最終回
半導体製造設備の設計/運用におけるリスク低減事例
今回はダイフクのクリーンストッカーにおける設計および運用面でのリスク低減手法を見ていく(図)。クリーンストッカーは,半導体製造プロセスのクリーンルーム内で使う搬送・保管システムの一部で,半導体ウエハー収納用のFOUPを一時保管する自動倉庫のことだ。
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フィルムスイッチの価格,9割減
先を見据えて試作品で採用
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ベーシック公差設計 最終回
公差設計の実践
実際の設計現場での公差計算では,互換性の方法でも不完全互換性の方法でも,単純に足したり2乗和の平均を取ったりするだけではない。部品の寸法と製品の要求する位置関係から,レバー比(支点からの距離の比率)の計算が必要となることも多い。
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ケーエスディー 興電舎
ケーエスディーは,HAD(High Ability Die-casting)プロセスと呼ぶ独自技術を持つ。このプロセスを使った「抜きこう配ゼロ」で,寸法精度に優れたアルミダイカスト鋳造加工が主力事業だ。
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見える化の極意 最終回
全体最適の観点から問題点把握 収益に結び付く改善活動に
2007年4月から11回にわたり,見える化の重要性と,「物の見える化」「業務の見える化・流れ化」「管理の見える化」を実現するための具体的な進め方を解説してきた。最終回の今回は,収益に直結した改善活動を展開し,その成果を見える化するためのVM(Visual Management,目で見る管理)の進め方…
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墜落炎上したF2支援戦闘機
誤配線で機首が急激に上下
2007年10月31日午前9時すぎ。愛知県の県営名古屋空港で,航空自衛隊第四航空団(宮城県東松島市)所属のF2支援戦闘機が滑走路を走り出した。数百m滑走し,機首を上げて離陸態勢に。その直後のことだった。機体はバランスを崩して墜落し,滑走路脇の芝生帯で炎上した。機長は肋骨を折るなどの重傷,副操縦士は打…
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メカトロ講座 -茶運び人形開発計画 第12回
設計妥当性と安全性
メカトロ機器の開発設計を行う場合,設計者は目的の機能・性能を満たすためにどのような方式を取ることができるかを検討する。機構,電気制御,センサ,ソフトウエアに分けて,それぞれの項目の要求仕様を満足させる方式を見極めていく。
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調査テーマ:生産現場の廃棄物削減
環境への取り組みとして多くの企業が実施しているのが,廃棄物の削減活動である。そのメリットは,単純に廃棄物処理コストの削減だけにとどまらず,さまざまな波及効果があるといわれている。実際はどうだろうか。
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町工場復活の軌跡
年間売上高10億円の町工場が約3億円の負債を抱え,経営の危機に直面していた。しかし,その工場はたった2年で黒字化を達成し,5年後には負債を完済した。いったい何があったのか。その復活を支えたのは,仕掛かりと作業者の手待ちを徹底的に削減するカイゼン活動だ。どの工場にもムダはある。札束は現場に落ちているの…
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鉄道用回生電力貯蔵装置
大容量の電池か,高速反応のキャパシタか
2005年に一部改正された「省エネルギー法」では,工場や機械器具,輸送といった各分野で省エネ対策の強化を求めている。鉄道業者がそれに対して実施していることの一つは,回生ブレーキ車両を増やすこと。ブレーキをかける際にモータで発生した電気を架線に戻し,ほかの電車を動かすことで消費する。
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ここまでできる革新的シミュレーションの実力
日本の産官学が協力して,最先端の機能を持ち,かつ実用的な「革新的シミュレーションソフトウェア」を開発,公開した。製造業の技術革新とともに開発・設計における数値シミュレーションの重要性は増すばかりだが,既存ソフトは計算時間や精度,機能の点で必ずしも十分ではなかったためだ。より良い製品を短期間で安価に開…
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ダッソーの次期PLMには消費者も参加,シーメンスは設計製造の連携重視
仏Dassault Systemes社が2008年1月,次期製品群「V6(バージョン6)」を発表した。PLM(製品ライフサイクル管理)の対象を設計・製造の技術者以外にも広げ,インターネットを介して消費者も参加可能にするのが大きな特徴。一方,米Siemens PLM Software社は設計工程から製…
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東芝,HD DVDから完全撤退,西田社長が「苦渋の決断」
苦渋の決断だが,これ以上HD DVD事業を継続することは当社経営に大きな影響を与える」─。2008年2月19日,東芝の本社での緊急記者会見に,ただ一人で臨んだ同社代表執行役社長の西田厚聰氏は,言葉を一つひとつ区切りながら,毅然とした面持ちで話し始めた。既に新聞やテレビが“撤退報道”を繰り広げて東芝の…
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3次元CADの新機能強化,使い勝手の向上策に再び注目
2008年1月から2月にかけて,3次元CADの新製品(新バージョン)の内容が相次ぎ発表になった。米Autodesk社は2008年4月にも出荷するとみられる「Autodesk Inventor2009」の概要を発表。米SolidWorks社は2008年後半に出荷する予定の「SolidWorks 200…
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廃材利用の秘伝のレシピ
ある木質製品が生まれ変わる
通常であれば捨ててしまうような野菜の切れ端でも,名人の手に掛かれば至極の料理に変身する。ものづくりとて同じ。素材を生かす妙技は存在する。廃材の利用はその一つだ。写真の箸と,皿の上に盛られた歯車やボルトはいずれも,ある木質製品から発生した廃材を使って造られた。箸は廃材をそのまま利用しているが,歯車およ…
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開発は徹頭徹尾一人に任す
自分たちが欲しい物を作る─そんな会社をやっています。創業者である父は,山登りやロッククライミングが好きで,そこで使う道具を自ら設計していました。ここ(新潟県三条市)には以前から鍛冶屋さんがたくさんありましたので,図面を持ち込んで「こんなものを造ってほしい」とお願いし,それを山で検証,商品として売り始…
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できる中小企業 苦悩力が生むR&D
「研究開発(R&D)はリソースが潤沢な大企業の方がやりやすいという時代は終わった」─。製造業のR&Dの実態に詳しい専門家は,こう言ってはばからない。R&Dの担い手が,大手から中小企業に移行し始めているというのだ。その背景に何があるのか。大企業は,下請けを上手に使って飛躍的に成長してきた。実はその間,…
日経クロステック Special
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