日経オートモーティブ 連載

人口11億人を抱え、自動車市場として大きな成長が見込めるインド。138万台の乗用車市場ではシェアトップのMaruti Suzuki社を、10万ルピー(約28万円)車を発表したインドTata Motors社、韓国Hyundai Motor社、ホンダなどが追う。

 インドは毎年10%近いGDP(国民総生産)成長を続けている。乗用車市場は過去10 年で2.3 倍に成長し、2006 年の販売台数は138 万台、全体では184万台規模だった(図)。各メーカーの予測では2014年に乗用車市場は300万台規模に達するという。
 乗用車市場は、乗用車とピックアップトラックなどのオフロードタイプ、MPV(Multi Purpose Vehicle)の合計だが、シェアトップはMaruti Suzuki社の63 万6000 台で46.0 %を握る。これにTata社、Hyundai社が続いている。日系メーカーでは、ホンダが6 万台、トヨタが4万9000台を販売し、シェアは4.4%、3.6%だ。

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インドの自動車販売台数
2006年の乗用車合計は約138万台、商用車合計は約47万台。(出典:インド自動車工業会)