日経オートモーティブ Market Watching
原油高とCO2規制強化が自動車販売に影響
世界展開メーカーは2012年に12%減になる可能性

 米経営コンサルティング会社Arthur D. Little社は、原油価格の高騰や政府によるCO2 (二酸化炭素)排出量規制の強化などが、2012年の自動車販売に与える影響をまとめた。
 レポートによれば、原油価格(1バレル当たり)が100ドル以上となる場合、トヨタ自動車など、世界にビジネスを展開するメーカーの販売台数は12 %減になる可能性があるという。同社は、2012年までの原油価格の推移を60~100ドルと見込む。
 同社はまず、販売台数への影響を試算するために、前提として、2012年の自動車産業を取り巻く3種類のシナリオを描いた(表)。

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表●2012年の自動車産業を取り巻く状況
原油価格、CO2排出量の規制、消費者行動を組み合わせて3通りのシナリオに分けた。(出典:米Arthur D. Little社)