日経オートモーティブ イベントレポート

2007年11月に開かれたロサンゼルスモーターショーは、これまでの“北米のデザインショー”という位置付けに加え、“環境志向”を前面に打ち出した。ホンダ、ドイツVolkswagen社が燃料電池ハイブリッド車を出展したのに対し、米国勢はハイブリッド車をそろえた。

 ロサンゼルスモーターショーの開催地であるカリフォルニア州は、EPA(米連邦環境保護局)に対し、連邦規制値よりも厳しい州独自の燃費規制を実施する許可を求めており、地球温暖化抑制へ積極姿勢を採る。展示会場にはカリフォルニア州知事A・シュワルツネッガー氏も姿を見せ、大きな話題を呼んだ。
 クルマの展示では、ホンダの初の量産型燃料電池ハイブリッド車「FCXクラリティ」が注目を集めた(図)。米GM社、米Chrysler社も2モードハイブリッドシステム搭載車を一挙に公開し、環境路線を強調した。

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図●ホンダの「FCXクラリティ」
ボディサイズは、全長4835× 全幅1845×全高1470mm。メータには水素の残量や瞬間的な消費量を表示。瞬間消費量は中央の“水素ボール”で示し、燃費が良い時は水素ボールが青く小さく、燃費が悪くなると大きくなりアンバー色に変化する。