【速報】人との共存を模索するロボット開発

 人と協調して作業したり,介護や移動を支援したりといった,人との共存を目指したロボットの開発が進んでいる。「2010年代の早い時期に実用化を目指す」(トヨタ自動車取締役社長の渡辺捷昭氏)─。トヨタは,パーソナルロボット事業を「将来の中核事業の一つ」(同氏)と位置付け,開発に力を入れる考え。2008年度中に広瀬工場内に実験棟を新設し,分散している開発部隊を集約。さらに,現在 100人程度の陣容も倍増させるという。ホンダも2足歩行ロボット「ASIMO」をより自律的に動けるようにし,人間が居る空間で活躍できるロボットを探ろうとしている。(以下,「日経ものづくり」2008年1月号に掲載)

図●トヨタ自動車取締役社長の渡辺捷昭氏とパートナーロボット
図●トヨタ自動車取締役社長の渡辺捷昭氏とパートナーロボット
左が「モビリティロボット」で,渡辺氏の後ろが「バイオリンロボット」。右は2007年8月に発表した施設案内用の「TPR-ROBINA」。