日経オートモーティブ 連載

最新センサ詳解 第6回

角度センサ「レゾルバ」
モータの回転角を検出

多摩川精機は“レゾルバ”と呼ばれる角度センサで国内最大手。レゾルバは、ハイブリッド車の駆動機構やEPS(電動パワーステアリング)などブラシレスモータに組み込まれている。角度センサの中でも絶対角を検知できるのが特徴だ。レゾルバの原理や機構について解説する。

多摩川精機
モータトロニックス研究所総括部長
北澤完治


 レゾルバは、クルマのエレクトロニクス化とともに、適用範囲を広げてきた。当社はレゾルバを「シングルシン」という名称で商品化している。
 自動車メーカーに直接または部品メーカーを経由して提供しており、当社のレゾルバの最終的な納入先はトヨタ自動車やホンダがメインとなっている。
 当社のレゾルバの生産量は2005年の100万個から、2006年には倍以上に増えた。2007年はさらに増える見込みだ。2006年に大幅に増えたのは、小型車など普及車に多いコラム式EPSに対応したことが挙げられる。

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角度センサ「レゾルバ」が使われている部品
ブラシレスモータを使っている部品は、モータの回転位置を検出するために、レゾルバなどの角度センサが必要になる(イラストの車両は参考写真)。