日経オートモーティブ 新車レポート

これまでミニバンに乗っていた家族で子供が大きくなり、家族全員で出かける機会が減ったとき、次に選ぶのはどんなクルマか―。こんな狙いでトヨタ自動車が開発したのが新型3列シート車「マークXジオ」だ。3列目シートは短時間用と割り切り、4人の乗員のために広いスペースを確保した。

 トヨタ自動車が「ポストミニバン」を狙って2008 年9 月に発売した「マークXジオ」(図)。開発責任者である第2トヨタセンターチーフエンジニアの杵築邦昌氏によれば、同氏自身が、まさに対象ユーザーだったという。
 「これまでミニバンに乗ってきて、家族とキャンプなどを楽しんできたが、末の子供も高校2年生になり、家族みんなで外出する機会が減った。すると、ミニバンほどの大きさはいらないから、もっと走りが楽しめるおしゃれなクルマに乗りたくなった」(杵築氏)。

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図●「マークXジオ」の外観
フロントホイール周りのフェンダーを張り出させたのがデザイン上の特徴の一つ。