日経オートモーティブ 解説

低価格カーナビ「PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)」が売れている。2006年の20万台程度から、2007年には60万台程度に増える見通しだ。PNDは、2005年末ごろからベンチャー企業が商品化していたが、三洋電機が2006年末に商品化した「ミニゴリラ」で一気に認知度が高まった。PNDの機能強化の方向性と、カーナビ市場への影響を探る。
 年間350万~400万台程度の市場規模で横ばいを続けてきた国内カー・ナビゲーション・システム市場が、2007年になって活気付いている。
 記憶装置にメモリーを用いることで小型・低価格化したカーナビ「PND」が登場したことで、2007年度には市場規模が440万台程度に拡大する見込みだ(図)。

日経オートモーティブ 解説
図●国内カーナビ市場
既存のカーナビ市場が微増傾向の中、新規ユーザーの獲得で、低価格のポータブルナビ「PND」が増えている。グラフの市販(ポータブル)のほとんどはPNDが占める。価格と機能が異なることから、PNDが既存の車載タイプと競合する可能性は低い。