日経ものづくり 速報

デジタル圧力計を遠隔校正
産総研と横河電機が実証実験に成功

 産業技術総合研究所(産総研)と横河電機は,遠隔地からデジタル圧力計を校正する実験を行い,気体差圧として初めて遠隔校正を成功させた。このシステムが実用化すれば,被校正器をやり取りせずに,従来に比べて短期間で校正を実施できる。
 遠隔校正では,大型の重錘型圧力てんびんの代わりに, 「仲介器」と呼ばれる高精度のデジタル圧力計を使う(図)。この仲介器と被校正器をパイプとGB-IPでつなぎ,仲介器とパソコンをGB-IPで接続。ボンベから仲介器に空気を送って一定の圧力に調節してから,被校正器に送り込んで測定する。被校正器で測定した結果は仲介器に送られ,さらにパソコンへと送信される。被校正器が,仲介器で調整した通りの値を示すかをみる。(以下,「日経ものづくり」2007年12月号に掲載


図●遠隔校正で使用する仲介器
産総研がプロトタイプを設計・開発し,基本仕様を設定。横河電機はそれに基づいて仲介器を製作した。写真は「,計測展2007 TOKYO(」2007年11月開催)に参考出展したときのもの。

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