前田育男,関野芳雄,岡田和也 |
第8回:生産設備のリスクアセスメント/低減方策(2) |
運動エネルギを低減する |
前回に引き続き,ロボットを使った生産設備のリスクアセスメントおよびリスク低減方策を説明していく。
前回は「自動運転モード」が対象だった。今回は「メンテナンスモード」を扱う。以下では,自動運転モードの保護方策は完了したという前提でメンテナンスモードのリスクアセスメントを進める(図)。
まず認識しなければならないのは,一般にメンテナンスモードは自動運転モードよりも危険であるということだ。メンテナンスモード時の作業は,人と機械が「共存」する環境で行われる。人を機械から完全に隔離できない以上,機械の運動エネルギを低減するなどといった本質的対策が必要となる。
(以下,「日経ものづくり」2007年11月号に掲載)
図●自動運転モードの保護方策後
自動運転モードのリスクアセスメントとリスク低減方策を実施した後。『安全コンセプトブック』を基に作成した。
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