日経ものづくり 特報

道半ばでも大きな収穫
進むPLMの構築と新たな課題

3次元CAD,PDMの導入が進み,PLM(Product Lifecycle Management)も開発・製造現場に根付き始めた。製品データの多面的な活用という点では,具体的な効果も上がっている。しかし,その一方でIT化がもたらす新たな課題も見え始めた。本誌主催のセミナー「PLMコングレス2007」の講演から,その成果と課題に迫る。

 設計から製造,保守,廃棄までの連続した多様なデータの流れをつくり,製品開発の効率化や製造現場の生産性を向上しようとPLM(Product Lifecycle Management)に取り組む企業は多い。そのような企業 では,2000年前後から設計現場に導入し始めた3次元CADがその中核となり,今では製造工程との連携も進んでいる。最終的に目指す姿が完全に見えているとは言えないが,データを中心とした新しい仕事の仕方が根付き,成果も明らかになってきた。(以下,「日経ものづくり」2007年11月号に掲載


図●Sプロで開発したドラム式洗濯機
ドラムの直径は60cmと,競合製品に比べて30%大きい。シミュレーションを駆使して振動問題を解決した。

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