日経ものづくり 速報

マグネシウムでアルミより低コスト狙う
ヤマハ発動機が成形技術を開発

 ヤマハ発動機は,マグネシウム(Mg)合金で薄肉大型部品を鋳造する「CFマグネシウムダイキャス ト技術」を開発。同技術で製造した2輪車用リアフレームを, 2007年10月から順次発売する欧州向けスポーツモデル「YZF-R600」(排気量600cc)に採用した(図)。  同技術は厚さ2mm,大きさ1~2mの薄肉大型部品に対応できる。アルミニウム(Al)合金製に比べて約20%軽くできることに加え, 「量産が進めば部品コストをAl合金製以下に抑えられる可能性がある」(同社コア技術研究部材料グループの稲波純一氏)。(以下,「日経ものづくり」2007年11月号に掲載


図●Mg合金で製造したリアフレーム
リアフレームは座席の下にある車体構造部品。慣性モーメントが大きいので,操舵性向上のために軽量化のニーズが高い。Al合金製に比べて約450g軽い。

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