日経ものづくり 速報

中小規模工場向けの高効率蒸気発電機
神鋼得意のスクリュ式で減圧弁不要に

 神戸製鋼所と神鋼商事,テイエルブイ(本社兵庫県加古川市)の3社は,出力100kWの小型分野では世界初となるスクリュ式蒸気発電機「M.S.E.G. (Micro Steam Energy Generator)」を開発した。同式蒸気 発電機は,特に中小規模工場で利用されている小型ボイラに接続して使い,蒸気を製造プロセスに適した圧力まで下げて供給する減圧弁と,減圧過程で100kWの電気を作り出す発電機の二つの役割を果たすもの(図)。このほど,1号機が電気や蒸気を供給する尼崎ユーティリティーサービス(同兵庫県尼崎市)に納入され,運転を開始した。(以下,「日経ものづくり」2007年11月号に掲載


図●スクリュの構造
雌雄のロータから成り,互いに反対方向に回る。両者を同期させるために軸端には同期歯車を設け,回転中もロータ同士は非接触でわずかなすき間を保ち続ける。ロータ径は167mm。なお,スクリュの回転数は約7000rpmで,これを減速して発電機は3600rpmで回る。

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