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日経ものづくり2007年11月号
目次
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新品は,未完成にすぎない
これからの「完成」の意味を問う
新品を購入して使い始める。このときが100点。使用するにつれて,汚れ,傷付き,摩耗して90,80,70と点が下がっていくと,一般には考えられているようである。
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お祭り騒ぎは患者もいっぱい
地域経済の活性化を促すことを目的とした公共的な機関は数多い。しかし啓蒙活動や会報誌発行にとどまらず,地域のためにものづくりからコトづくりまでしてしまう機関となれば,そうめったにはお目にかかれない。名古屋市に本拠を置く中部産業活性化センターは,そんなめったにはお目にかかれない貴重な機関の一つだ。それも…
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粘着力不足に泣いたシール 簡素な部材に隠れる落とし穴
以前,シールや説明書などの印刷物を低価格で調達する方法を紹介しました。業者のスキルや経験不足が原因で起きるフォーマットや文字の間違いに注意しましょうという内容です。
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【鳥越樹脂工業】
試作・小ロットの成形加工で差異化
鳥越樹脂工業は自動車の内装部品や外装部品,健康器具といった樹脂製品の試作と小ロット成形加工を手掛ける。射出成形機をはじめ,真空成形やブロー成形,光造形など各種成形設備を自前で備え,顧客ニーズに柔軟に対応するのが強みだ。
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第8回:Production of Many Models in Small Quantities=多品種少量生産
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第8回:生産設備のリスクアセスメント/低減方策(2)
運動エネルギを低減する
前回に引き続き,ロボットを使った生産設備のリスクアセスメントおよびリスク低減方策を説明していく。前回は「自動運転モード」が対象だった。今回は「メンテナンスモード」を扱う。以下では,自動運転モードの保護方策は完了したという前提でメンテナンスモードのリスクアセスメントを進める(図)。
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第8回:位置の公差 II
球の中心点や直方体の中心面も多様な使い方が可能な位置度
前回は位置度によって中心線の位置を規制する例を取り上げた。今回は,同じ位置度を使って中心点や中心面,表面の位置を規制する方法について説明する。同心度,同軸度,対称度といった他の位置の公差についても基本的な用法に触れる。
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第8回:生産現場の見える化を実現するVMの進め方(2)
管理/改善のサイクルを迅速に回す道具立て
今回は,前回に引き続き,生産現場にVM(Visual Management,目で見る管理)導入する際の手順(手順4~6)をまず紹介し,その上で生産現場においてVMを成功させるためのポイントについて解説する。
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第8回:機構・機能の概念設計(3)
不明点多い畳の上での車輪走行 急所の解決に有効な簡易実験
前回紹介した制御の概念設計と並行して,我々はまだ大枠しか決めていなかった茶運び人形の走行部(機能・機構)の概念設計に取り掛かることにした。走行部の実現方式については,前回までにプラチナ技研内でかなり絞り込まれている。今回はそうした機能・機構の具体化に向けてさらに検討を進めることにする(表)。
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調査テーマ:業務プロセスの効率化とその課題
業務プロセスを効率化する手段の一つである「コンカレント・エンジニアリング」。開発プロセスのさまざまな工程を同時並行的に進める手法である。このコンカレント・エンジニアリングには,多くの企業が取り組んでいる(Q1)。「全社的に」「一部の事業部門間」「一部の工程間」を合計すると64.3%がコンカレント・エ…
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道半ばでも大きな収穫
進むPLMの構築と新たな課題
3次元CAD,PDMの導入が進み,PLM(Product Lifecycle Management)も開発・製造現場に根付き始めた。製品データの多面的な活用という点では,具体的な効果も上がっている。しかし,その一方でIT化がもたらす新たな課題も見え始めた。本誌主催のセミナー「PLMコングレス2007…
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福知山線事故・最終報告に異議
2005年4月25日,西日本旅客鉄道(JR西日本)の快速電車が制限速度70km/hの右曲線に116km/hで進入して転覆し,線路際に立つマンションに激突した。運転士,乗客合わせて107人が死亡したあの大惨事から2年あまり。航空・鉄道事故調査委員会は2007年6月28日, 「鉄道事故調査報告書」を公開…
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5軸制御MCを使えるか
日独にある実力差と温度差
「ものづくりの国内回帰がドイツで起きている。これが今のドイツの工作機械市場の活況を支える一因となった」。好景気に沸くドイツ。2007年9月17~22日に同国のハノーバーで開催された「欧州工作機械見本市(EMO)2007」の会場で,多くのドイツの工作機械メーカーの説明員がこう語った。
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マグネシウムでアルミより低コスト狙う
ヤマハ発動機が成形技術を開発
ヤマハ発動機は,マグネシウム(Mg)合金で薄肉大型部品を鋳造する「CFマグネシウムダイキャスト技術」を開発。同技術で製造した2輪車用リアフレームを, 2007年10月から順次発売する欧州向けスポーツモデル「YZF-R600」(排気量600cc)に採用した(図)。
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登場相次ぐハイテク無電解めっき
超臨界やナノテクでABS以外も対象に
自動車など多くの分野で省エネルギに対するニーズが高まり,それを実現する手段として軽量化に貢献する樹脂の利用分野が広がっている。それに伴い,樹脂に金属のような外観や導電性を付与するめっきが注目されている。
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中小規模工場向けの高効率蒸気発電機
神鋼得意のスクリュ式で減圧弁不要に
神戸製鋼所と神鋼商事,テイエルブイ(本社兵庫県加古川市)の3社は,出力100kWの小型分野では世界初となるスクリュ式蒸気発電機「M.S.E.G. (Micro Steam Energy Generator)」を開発した。同式蒸気発電機は,特に中小規模工場で利用されている小型ボイラに接続して使い,蒸気…
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海の中を詳細に見るには…
これら3枚の写真はすべて,神奈川県・横浜港における海中の様子である。横浜ベイブリッジの橋脚や海中に沈む漁船をほぼ正確にとらえている(漁船を海中に沈めるのは,主に魚礁にするため)。
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研究開発もマーケット次第
小林 喜光 三菱ケミカルホールディングス・三菱化学 代表取締役社長
うちの会社にいつもtoo much technology orientedなんて文句言ってるんですけど,テクノロジーを深掘りするだけではせっかくのものづくりを生かすことができないと思っています。テクノロジーが縦の構造とすれば,横はマーケット。例えば自動車,エレクトロニクス,食品,あるいは住宅といった…
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地方特集 シリーズ●北海道編
北の大地で育つものづくりの強者
有効求人倍率が全国平均の1.06倍と比べて0.59倍(2006年度時点,厚生労働省「職業安定業務統計」)と低く,優秀な人材を確保しやすい北海道。広大な土地を有し,全国平均と比べれば固定費も安い。そうした地の利を生かし,徐々に力をつけているのが地場の製造業者だ。農業機械や水産加工機械など,農作物や水産…
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着想脳
皆さんは,日本という国をどのようにとらえていますか。食糧自給率はカロリーベースで40%もない。エネルギ自給率はもっと低くて10%にも満たない。原子力を入れても25%。日本は基本的エネルギに乏しい国です。
日経クロステック Special
What's New
総合
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