日経オートモーティブ 解説

 初めに、歩行者と衝突した際、頭部 への衝撃を緩和する「ポップアップエ ンジンフード」の実験を公開した。2007年秋に発売する予定の「ス カイラインクーぺ」から搭載を開始す る。クルマが歩行者と衝突した際、エ ンジンフードの後端を瞬時に持ち上げ ることによって、エンジンフードとエ ンジンフード下の部品との空間を広く 保ち、歩行者の頭部への衝撃を緩和す る。
 制御アルゴリズムは、エアバッグを 参考に開発した。アクチュエータが動 作するまでの流れはこうである。ま ず、バンパーに配置した3個の加速度 センサの出力と車速の情報をECU(電 子制御ユニット)が受け取る。ECUに は、車速と加速度の値からなるマップ があらかじめ用意してあり、このマッ プによって歩行者と衝突したかどうか を判断する。

日経オートモーティブ 解説
図●アクチュエータが作動した状態
ロックが外れて、三つのシリンダで構成するアクチュエータが伸びた状態。アク チュエータはニッパツ製。