日経オートモーティブ 新車レポート

トヨタ自動車「ヴァンガード」
米国仕様「RAV4」がベース
フロントデザインを一新

2005年11月に登場した「RAV4」米国仕様は3列シートをラインアップし、ホイールベースも長い。 これをベースとするのが2007年8月デビューの「ヴァンガード」だ。 北米仕様をそのまま導入するのではなく、フロントデザインを一新したのが特徴(図)。 背面タイヤもなくすことで、ポストミニバンのファミリー層も狙う。

 「日本の自動車市場はやはりミニバ ン中心。日本仕様のRAV4は購買層が 子育てを終えた50代、60代で、一度ミ ニバンを経験したファミリー層にはな かなか選んでもらえない」。こう訴え るのは、トヨタ自動車でヴァンガード の企画を担当した第二トヨタセンター 製品企画主幹の佐伯禎一氏だ。
 同社は2005 年11 月にRAV4 を発売 した。子育てを終えた層を対象としな がら、夫婦に子供が1 人という3 人家 族なら十分使えると考えていた。しか し、実際には3人家族でもミニバンを 買う。特にディーラーでは、思った以 上に3列シートの必要性を説かれた。

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図●トヨタ自動車の新型「ヴァンガード」
(a) 「新MCプラットフォーム中床」を採用し、北米仕様「RAV4」からフロントフェースを一新した。(b)国内仕様よりホイールベースの長い北米仕様RAV4は3列シート 仕様もある。