日経オートモーティブ 新車レポート

Audi社「R8」
アルミ製のミッドシップ車
意外や快適志向

アウディ ジャパンは、「R8」を2007年7月に発表した(図)。 2人乗りミッドシップスポーツカーとしては大きめ。 内装や快適装備も充実させ、“走り命”のスポーツカーとは一線を画した。 それでもアルミ、マグネを組み合わせたホワイトボディは210kgと超軽量。

 ホイールベースは2650mm と長め。 ミッドシップのスポーツカーでは軽視 しがちな居住性を大切にした。 荷室もボンネット下に100L、シート 後方に90L(窓の高さまで積んで60 L) を確保した。内装なども軽量化優先の スポーツカーというよりは、ある程度 の快適性を持たせた。
 この結果、車体重量は1630kgとかな り重い。似た構造をとりながら、車体 が小さくてエンジンが大きなイタリア Lamborghini 社の「Gallardo」(ホイー ルベース2560mm)の1430kgを大きく 上回る。Volkswagen グループ内で戦 略的に差異化したことをうかがわせる。

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図●Audiの「R8」
黒く見えるのがサイドブレードだ。