日経ものづくり 速報

米TA社の5軸加工対応CAMツール
加工フィーチャの9割を認識

 米Technology Answers社の5 軸加工CAMツール「Cimskil」 がひそかに注目されている。同ツール はカッタパスを生成する準備として, CADデータから面や穴,溝,ポケット, 座ぐり穴,回転体,くぼみ,ねじ,フラン ジ(もしくはリブ)の上面,フィレットと いった加工条件の設定に必要なフィー チャの情報を抽出する。このフィーチャ 認識機能が優れているという。
 Cimskilは,CADデータをSTEPの AP203を介して取り込め,3次元CAD の機種に依存せずに利用できる。形 状情報しかないAP203のデータを分 析し,独自のライブラリに基づいて フィーチャを定義する(図)。
 同ツールを導入しているメーカー の報告では,5軸加工向けの典型的な フィーチャのおよそ90%を自動で認識 できたという。国内ではほとんど知名 度のないCimskilだが,CADデータを 製造工程で活用する上で「CAMツー ルとしてよりもフィーチャの自動認識用 ライブラリとして需要があるのでは」(元 金型メーカー技術者)との見方もある。(以下,「日経ものづくり」2007年10月号に掲載


図●フィーチャ認識の例
座ぐり穴を認識(a)。フィーチャを どう認識しているかをタグ情報と して表示できる(b)。大きさや深さ などの特性情報も別途確認可能 (c)。タグ情報や特性はユーザー が編集・修正できる。

「日経ものづくり」の年間購読および一冊購入の申し込み
定期購読者限定サービス(無料):記事検索/PDFダウンロード