日経ものづくり 多視済済

 上の写真は,円柱形の素材を型の 中に押し出し,成形したおわん状の部 品だ。右側と左側は別の成形品で,そ れぞれ上側が内面,下側が外面であ る。いずれもきれいに成形されておらず, 失敗作のように見える。ところが,左側 は成功作で,右側は失敗作である。
 実はこの成形品,冷間鍛造をモデル 解析した結果。ここでいうモデル解析 とは,塑性加工の成形性を確認する ため,流動性などの特性が金属とほぼ 同じ安価な材料で代替する手法。従来, 熱間鍛造では「プラスティシン」と呼ば れる材料が一般的に使われていたが, 冷間鍛造には適用できなかった。(以下,「日経ものづくり」2007年10月号に掲載

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