「赤外線からRFに変えることで,リモコンをテレビに向けなくとも,テーブルに置いたまま利用できる。これからのリビング・ルームは,こういうスタイルになる」(ソニー 業務執行役員 SVP テレビ事業本部長の福田隆志氏)。

 長い間,テレビのリモコンといえば「赤外線」が主流だった。その状況が今,大きく変わろうとしている。赤外線ではなく電波を利用するRFリモコンの研究開発と製品企画が,急速に進んでいるのだ。

 ソニーは2007年9月20日に発売した液晶テレビ「BRAVIA」シリーズで,全15機種中13機種にRFリモコンを標準装備した。テーブルやこたつの上に置いたままの状態でユーザーが利用することを想定し,「おき楽リモコン」と名付けた。日本国内のテレビ向けの本格的なRFリモコンとしては,今回の製品が初めてになる。