日経ものづくり 速報

ダイキン,家庭用エアコンのマザー工場
リードタイムを10.4時間と世界最速に

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 ダイキン工業は,マザー工場の一つである滋賀製作所において,家庭用エアコンの工場内リードタイムを10.4時間に短縮したと発表した。仕掛かり品(部品在庫)の削減や新しい組み立て方式の導入などにより,「世界最速」(同社滋賀製作所空調生産本部滋賀製造部長の木村茂氏)の工場内リードタイムを実現。より早く需要変動に対応できる仕組みを整えた。

 工場内リードタイムは,家庭用エアコンを完成させるために必要な加工時間と組み立て時間といった実作業時間に加えて,工程間で仕掛かり品として滞留する時間までを含めたもの。生産ラインに材料や部品を投入してから,1台の家庭用エアコンが出来上がるまでに掛かる“真の時間”のことだ。「競合他社は仕掛かり品を多く抱えており,10時間台といった短い工場内リードタイムで造ることはできない」(同氏)。