日経ものづくり 特報

 長く個別作業の効率化にとどまっていたITの利用法が,本質的に業務を支援するように進化してきた。ノウハウの共有により熟練度の低いメンバーでも仕事ができるようにすることで,成果について一定の品質を確保しようとする取り組みが増えている。また,ITによる効率化が目立っていた業務改革でも,アイデアを引き出しやすく,あるいは課題を把握しやすくするような仕組みを考えるなど,業務の質向上を強く意識した活動が増加している。

 本誌が 2007年4月10日に開催した「コラボレイティブものづくりデイ2007」の特別講演で発表された事例でも,この傾向が見て取れた。