Peugeot社「207」
BMW社とエンジン共同開発
新フレームで安全性も高める
日本の自動車メーカーでは、自社のモデルに独自開発のエンジンを搭載するのが一般的。
しかし、欧州のメーカーでは他社からエンジンを調達することは珍しくない。
フランスPeugeot社は、新型「207」のエンジンをドイツBMW社と共同開発して
2007年3月から国内への導入を始めた(図)。
207 は欧州では独自開発のガソリン
エンジン、ディーゼルエンジンも用意
し、2006年4月から販売している。国
内仕様車の導入がやや遅れたのは、2
種類あるBMW社との共同開発エンジ
ンのうち自然吸気エンジンの量産が
2006年末に始まり、その右ハンドル仕
様車を待っていたためだ。2007年5月
時点では、排気量1.6Lの自然吸気エン
ジン搭載車、同排気量のDOHC ター
ボエンジン搭載車の2車種がラインア
ップされている。
2006年の輸入車マーケットは、全体
で約26万台であったが、Bセグメント
車はそのうち4万台程度を占めた。こ
のセグメントでの2 強はドイツVolkswagen
社の「ポロ」、BMW社の「MINI」
で、両者で約7割近くを占める。Peugeot
社は「206」と「1007」で約13%のシェア
を獲得した。
図●フランスPeugeot社の「207」
(a)エンジンの違いにより5ドア、3ドアがある。(b)いずれも右ハンドル仕様となるが、直噴ターボの「207 GT」は5速手動変速機と組み合わせる。