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ステレオカメラの原点に還る

第4世代「ADA」の開発
富士重工業が世界で初めて実用化したステレオカメラによる予防安 全技術「ADA(Active Driving Assist)」。カメラだけで歩行者 検出を可能にする次世代ADAが商品化を前に最後の仕上げに入っ ている。低コスト化と検出精度の向上を両立するために、開発陣は 試行錯誤を繰り返した。



 温暖化を抑えながら持続的な経済成 長を達成するにはどんなエネルギをど んな比率で使っていくべきなのか。ク ルマはどんな燃料で走ることになるの か。世界のエネルギのサプライチェー ンを包括する精緻なモデルを構築し、 あるべき姿を探る竹下氏に、そのシナ リオを聞いた。



トヨタ自動車の「レクサスLS600h/600hL」

6.0L車の出力、3.0L車の燃費、 モータを高回転化し、4WDを小型化

小糸製作所のLEDヘッドランプ

レクサス「LS600h」に搭載、 明るさはHID以上、寿命・消費電力は並ぶ

日産「スカイラインクーペ」の新VQエンジン

可変バルブリフト機構「VVEL」で、 燃費と高出力、レスポンス改善を実現

ジェイテクトが開発した高出力EPS

昇圧回路とモータの見直しで、 ラック推力12.7kNを達成

日本精工のEPS用新型モータ

疑似矩形波駆動で効率向上、 ECUの近接配置で大幅小型化

神戸製鋼所の電磁成形

反発力でパイプ素材を膨らませる、 スカイラインのバンパーステーに採用

神戸製鋼所の電磁成形

反発力でパイプ素材を膨らませる、 スカイラインのバンパーステーに採用

2006年度自動車アセスメント

国交省が20車種の結果を発表、 トヨタ「エスティマ」がグランプリ獲得

ドイツSiemens社の電動ブレーキ試験

油圧よりも制動距離を15%短縮、 同等のコストで商品化目指す

NTNの高速スラストニードル軸受

許容回転数を従来の1.6倍に、 トルク損失を約30%低減

トヨタ自動車のテレマティクスサービス

地図データを無線で自動更新、 カーナビと車両制御の連携が加速

NXP Semiconductors社が開発中の短距離通信規格

クルマの鍵を高機能化して、 携帯電話との通信や決済機能も可能に


「G-Linkはレクサスに必要不可欠なサービス」

 トヨタ自動車副社長の豊田章男氏は 2007年4月10日、テレマティクスサー ビス「G-BOOK mX」の発表会で、レク サス向けサービス「G-Link」の位置付け について説明した。G-Linkは、GBOOK の機能をベースとした上級車向 けサービス。盗難防止のために、車載 センサが衝撃を検知すると車内に設置 したカメラの撮影画像を携帯電話に送 信する機能などを備える。

「コモンレールとハイブリッドの利益率を高める」

 デンソーは2006年度(2007年3月期) 連結決算発表会において「コモンレー ルシステムとハイブリッド部品の営業 利益率を高める」(経営企画部財務企 画室室長の田中宏幸氏)との方針を示 した。これらの製品の営業利益率は、 2006年度の全社営業利益率の8.4 %を 下回っていた。ディーゼルエンジン用 のコモンレールシステムは2008年度、 ハイブリッド部品は2010年度までに全 社平均の営業利益率レベルに高める。

「7~10年で日本での販売台数を2倍に」

 4月にアウディジャパン社長に就任 したDominique Boesch氏が会見し、 「日本市場は全体としては大きな伸び は見込めないが、Audi社にとっては 成長余地がある」と述べた。ブランドイ メージをより際立たせること、都市部を 中心としたディーラー戦略の推進、顧 客満足度の向上の三つを柱として、販 売強化に取り組む方針で「中長期的に は、今後7~10年で日本での販売台数 を2006年の1万5000台の2倍にしたい」 と語った。

テレマティクスサービスは2015年に2200万件規模に
乗用車向けが大幅に増え、歩行者向けを上回る見込み

 車両の盗難を自動通報するシステ ム、道路の通過時間をアップロードし て渋滞情報をリアルタイムに配信する システム、そして携帯電話を使った位 置情報サービスなど、続々と登場する こうしたサービスの加入件数は、2015 年には2200万件規模になる―。

「カローラ」「ヴィッツ」が不動の1、2位
4月はトヨタがトップ10内に7車ランクイン

 日本自動車販売協会連合会が発表す る2007年3月と4月の「乗用車系車名別 ランキング」。3月は決算前で市場全体 の販売台数が伸びる月だが、2月と比 べて上位の顔ぶれはほとんど変わらな い。「カローラ」と「ヴィッツ」は2007 年1月から4月まで不動の1、2位とな っている。秋に全面改良するためモデ ル末期となるホンダ「フィット」も3、4 月は3位を維持した。

数百台の差でトップが入れ替わる欧州市場
英国での販売が好調な「Focus」がトップに返り咲く

 英JATO Dynamics社の調査による 2007年2月と3月の欧州27カ国新車ラ ンキング。2月にトップとなったイタ リアFiat社「Punto」は新型車としての 販売が落ち着き、3月には6位までラン クダウンした。

トヨタ含む5社が2カ月連続でプラスの米国市場
Ford社はシェア2位を維持、マツダは3月に8位に

 米国市場における2007年2月と3月 のメーカー(一部ブランド)別の新車販 売台数。DSR(1日当たりの販売台数) の前年同月比が2カ月ともプラスとな ったのは、トヨタ自動車、韓国Kia Motors社、マツダ、三菱自動車、ド イツAudi社の5社。

安全性と手ごろな価格でリーマンの
チャイルドシートが人気

 オートバックスの2007年3月の売れ 筋ランキング。チャイルドシートは、 リーマンの「ピピデビューST」がトッ プ。乳幼児兼用タイプで、国土交通省 のチャイルドシートアセスメントで は、衝突安全性が乳児用で「優」、幼児 用で「良」と高評価を得ている。







トヨタ「レクサスLS600h」に小糸のLEDランプを搭載

 小糸製作所は、白色LEDを採用し たLEDヘッドランプをトヨタ自動車 の「レクサスLS600h」に供給する。ヘ ッドランプには大きな光量と高い輝 度が必要であり、従来の白色LEDで は実用化が困難だった。

【NYショー】
富士重工業、新型「インプレッサ」を発表

【NYショー】
日産、「Infi niti G37 Coupe」を発表

【NYショー】
トヨタ、新型SUV 「Lexus LX570」を発表

日産、「スカイラインクーペ」の 国内仕様車を展示

――ほか



Peugeot社「207」

BMW社とエンジン共同開発、 新フレームで安全性も高める

日本の自動車メーカーでは、自社のモデルに独自開発のエンジンを搭載するのが一般的。 しかし、欧州のメーカーでは他社からエンジンを調達することは珍しくない。 フランスPeugeot社は、新型「207」のエンジンをドイツBMW社と共同開発して 2007年3月から国内への導入を始めた。

ホンダ「シビック TYPE R」

吸排気系改良で出力3kWアップ、 ボディの局部剛性も高める

ホンダは「シビック」に、スポーツモ デル「TYPE R」を追加して2007年 3月に発売した。従来の「インテグラ TYPE R」を上回る最高出力165kW (225PS)/8000rpmの排気量2.0L エンジンと6速手動変速機を組み合わせた。

Citroen社「C4 Picasso」

見晴らしの良い7人乗りミニバン、 ガラスの大きさにこだわる

 フランスCitroen社の日本法人、シ トロエン・ジャポンはミニバン「C4 Picasso」を2007年6月16日に発 売する。ガラスの大きさにこだわった ことが特徴だ。ガラス面積は通常のモ デルで5.2m2、ガラスサンルーフ仕様 で6.4m2ある。



上海モーターショー2007

セダンからの多様化が進む、ミニバンやスポーティ車相次ぐ

 中国で2007年4月に上海モーターショ ー2007(Auto Shanghai 2007)が 開催された。中国のクルマはセダ ンが多いが、ここにきて富裕層が増えて きたこともあり、人も荷物も搭載できる 多目的車や、走りを楽しむスポーティな 高級車など、各社ともに幅広い嗜好を反 映した車種展開が見られた。

ニューヨーク・モーターショー2007

Infiniti、Lexusが新型車、 富士重もインプレッサを刷新

2007年4月に開かれたニューヨーク・ モーターショー(New York International Auto Show)。北米で好調な日 本車メーカーからの新型車が目立つ半 面、米国メーカーや欧州メーカーからは 新しい提案は少なかった。ショー の主役を飾ったのは、日産自動車の 「Infiniti」、トヨタ自動車の「Lexus」ブ ランド、そして富士重工業の新型「イン プレッサ」だった。



自動車メーカーや業界団体が、後突時のむち打ち被害を軽減す る取り組みを強化している。2008年9月に米国がむち打ち被害 軽減シートの導入を義務化するほか、将来的にはEuroNCAPな どが試験・評価を始める方針だ。むち打ち対応が、クルマの安 全性を決める重要な要素になりつつある。



BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)市場が今後の自動車産業の成長をけん引するこ とは間違いなさそうだ。その市場で日本の自動車メーカーはどう戦うのか。自動車業界専 門の調査会社である米CSM Worldwide社が2013年まで向こう5年間の市場を予測しなが ら、日本メーカーの戦略車投入など、勝ち残りの戦略を占う。



新連載スタート!


第1回 ロシア編

躍進するトヨタ、日産、三菱
現地生産で新たな成長期へ

今後の自動車産業の成長は、BRICs (ブラジル・ロシア・インド・中国) など新興市場にかかっている。成長の糧と なる新興市場の実態とは? ジャーナリスト の桃田健史氏が現地を訪ね、交通および ユーザー事情、自動車販売・生産の実態 を探る連載企画、その第1弾はロシアだ。


新連載スタート!


デンソー
第1回 オルタネータ

高出力化で220Aに対応
エネルギ統合制御へ向かう

自動車に使われる主要部品の技術進化を紹介する新連載。 第1回目は出力向上と燃費改善が求められるオルタネータを紹介する。 デンソーにエネルギ統合制御へと向かう技術トレンドを聞いた。


新連載スタート!


2015年度新燃費基準

乗用車平均で16.8km/Lと23.5%の改善
試験モードと車両区分変更がポイント

2010年度の燃費基準は既に、出荷される車両の8割が達成している。 このため、新燃費基準が策定され、今年度中には法制化される見込みだ。 乗用車では2004年度実績値に対して23.5%改善し、平均燃費は16.8km/Lになる。



第5回

ファインブランキングで 複数の工程を一つに
量産規模さえ十分にあれば、一番コストの安いものづくりの方法は、 鋼板をプレスして作ることだろう。ただし、それは薄板を曲げたり、絞っ たりする形状の場合。ファインブランキングなら、かなりの厚板でも、 今まで溶接したり、機械加工していたようなものを1工程で造れる。



第3回

シート上の乗員を検知し、 エアバッグなどと連携
シートの乗員をセンサで検知するニーズが高まっている。シートベ ルト非装着時に警告するシートベルトリマインダーや、子供か大 人かを判定してエアバッグを展開制御する用途に使われている。 背景には、欧州のアセスメント「EuroNCAP」やアメリカの法規 「FMVSS208」によるクルマの安全性強化がある。