第1部<1000万行時代>
人海戦術から少数精鋭へ
力任せから脱するテスト技術

 機器開発費の4~7割にも達するといわれるソフトウエアのテストの費用。組み込みソフトウエアの規模の増大に合わせて,その割合は急増している。今こそ人海戦術型の体制を改め少数精鋭で効率的なテストに切り替えていく必要がある。それができなければ,今後,到来するであろうネットワーク化の時代を機器メーカーが生き抜いていくことは難しい。

<FAQ集>
ハード技術者も読めるソフトウエア・テストの素朴な疑問

第2部<ケース・スタディー編>
現場主導のテストの改善が
組み込み分野でも出始めた

 2000年ころを境に,急速な大規模化が進んだ組み込みソフトウエア。ひところは,一人の技術者がすべてを見渡せて品質に責任を持てていたがそうした古き良き時代はいつしか終わった。キッチリとしたテストを組織的に行わなければもはや品質は確保できない。現場主導のテストの改善があちこちで始まっている。

<テストの基礎>
専門家が使うテスト技法一覧

第3部<技術解説編>
設計段階で行う検証
アサーション・ベース設計へ

 ソフトウエア・テストの効率化が課題になっている今開発者もテストを知り,テストのことを考慮しながら設計作業を進めるべき時期に来た。「検証しやすい設計」を実現するためにソフトウエアの仕様を設計段階から盛り込む。それが「アサーション・ベース設計」だ。