新企画が続々登場

ウォッチャー [Samsung編]:為替に支えられた過去水平分業への対応問われる将来

 韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は韓国経済そのもの--。こういえるほど,同社が韓国経済に及ぼす影響力は大きい。その力は,日本経済とトヨタ自動車の関係を見ると類推しやすい。2005年度のトヨタ自動車の連結売上高は約21兆円。時価総額は2007年3月23日時点で約28兆円。これらは日本の国内総生産(GDP)および日本の全上場企業の時価総額の4~5%に当たる。

チュートリアル:色空間を理解する(1) RGBとXYZ

薄型テレビなどの色表示能力が向上し,自然界にある色をより忠実に表現できるようになってきた。撮影・記録から伝送,そして再生・表示まで,豊かな色空間を楽しめる環境づくりが活発化している。本稿では,こうした技術の理解に欠かせない色空間について解説する。

チュートリアル:無線回路の消費電力の低減に一役「ポーラ変調」技術とは(1)

ポーラ変調は,パワー・アンプを飽和動作させながら信号を振幅変調する技術である。パワー・アンプに高い線形性を要求する必要がないため,消費電力の低減が期待できる。今回は,線形な増幅回路が必要となる理由や,ポーラ変調の概要などを述べる。

チュートリアル:エンジニアのための知財常識講座(1)「特許で保護される発明」とは

技術者にとって知的財産の基礎知識は,英語と同じ「常識」になりつつある。その常識力を確認・補強するために,本講座では民間検定の「知的財産検定2級」に対応した問題を解きながら,知的財産の基礎を解説する。6回連載の最後には,検定の過去問題を基に実力判定テストを実施する。

実録:共同ファブはなぜ破綻したのか<上>

世界に通用する先端SoC(system on a chip)向けの製造力を持っている企業はどこか――。こう聞かれたら多くの人は,台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. (TSMC)や,米IBM Corp.―シンガポールChartered Semiconductor Manufacturing Ltd. 実録連合の名前を挙げるだろう。これらの大手Siファウンドリーには最先端のプロセス技術はもちろん,豊富なIP(intellectual property),一貫性のある設計環境,巨大な製造能力がそろっている。