日経オートモーティブ 新車レポート

ホンダ「クロスロード」
7人乗りSUVで
団塊ジュニア取り込み狙う

7人乗りでミニバンのようにも使えるSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「クロスロード」(図)。 登録車の販売を加速するため、「ストリーム」のプラットフォームを利用して新ジャンルの車を作り上げた。 幅は3ナンバーサイズと広いものの、日常の使い勝手を重視して視界や取り回し性に気を配ったのも特徴。 団塊ジュニアを狙う同車は、新たな市場を築けるのだろうか。

 2007年2月まで20カ月連続で前年同期比割れを示している登録車マーケット。好調に伸びる軽自動車とは対照的に、ユーザーの関心は遠のいている。
 そんな中でホンダが2007年2月に発表したクロスロードは、登録車の販売を加速することを狙った新コンセプトの車だ。プラットフォームはストリームを流用し、わざわざホイールベースを短縮して全長4285mmに抑えた。それでいて3列シートを備え、しかもデザインはSUV調と従来にないパッケージングとした。
 開発チームが狙ったのは、25~35歳の団塊ジュニアの男性である。この世代は、「自分らしさ」や「自分を磨くこと」を大事にする。そうしたユーザーがこのクルマを持つことで、楽しみや可能性を広げられることを目指している。

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図●ホンダの「クロスロード」
団塊ジュニアをターゲットに開発した7人乗りSUV。