|
|
日経ものづくり2007年4月号
目次
-
東海大など,PEFC向けに被覆材、カーボン・ナノチューブをPTFEに分散
東海大学工学部電気電子工学科助教授の庄善之氏のグループは大橋春日通商(本社大阪市)と共同で,高分子固体電解質型燃料電池(PEFC)で使われる金属セパレータ向けに新しい被覆材を開発した。セパレータに求められる高い導電性と耐腐食性の両立を目指すもの。ステンレスでできたセパレータの表面から不導体皮膜を除去…
-
繊細な観察と思いやりが基盤
俳句とものづくりの絶妙な関係
製品設計の際には,まず与えられた材料の強度特性を確認する。目的に合った機能や性能,形状を考え,造りやすさにも配慮する。そして,この形状の中を力はどう流れるのか(応力),どこに向かって流れるのか(隣接部材との結合方法や拘束条件),いつどこで最大になるのかを見切っていく。 加えて,時間の経過と使用環境に…
-
レクサスLSの開発第6回
逆転の発想
トヨタ自動車の田中雅晴。未来のトランスミッションを考える先行開発部隊に属し,変速制御のスムーズ化を研究するトランスミッションのエキスパートが異動の内示を受けたのは,紅葉の散った2004年初冬のことだった。
-
留守宅の電気コンロが勝手に起動
犯人はコンセントから侵入
-
空飛ぶヤグラ・・・
飛行機に追われ,飛行船や気球は過去の乗り物になった。それはそうなのだが,乗り物を離れれば,いろいろと商売になる。
-
板金部品で絶えないトラブル
背景に横たわる熟練工不足
人件費が安い中国では,一般の作業員の賃金は日本と比べると低くなっています。そのため,板金部品を日本で調達するよりも中国で調達する方が低コストになるはずです。
-
浦和製作所
170台のMCによる機動力がウリ
浦和製作所はマシニングセンタ(MC)による切削加工を中心に,試作品の製作から量産まで対応する金属部品加工メーカー。主力の前橋工場では,電動および油圧式パワーステアリング・ギア・ケース,オイル・ポンプ・ボディ,各種ハウジングなどの自動車部品を製造。さいたま市の本社工場と高崎工場は,主にボールねじナット…
-
第1回:Research and Development(R&D)= 研究開発
basic research(基礎研究),applied research(応用研究),product development(製品開発)は,三つ合わせて覚えてしまいましょう。これらの総称がresearch and development(研究開発)です。
-
第1回:開発設計法の新しいパラダイム
全体最適の評価に新尺度
DOEの併用で試行錯誤から脱却開発は初めに与えられた機能的要求を満たすものを創造するプロセスである。機能的要求(Functional Requirement:FR)は一般に複数与えられる。一つの機能的要求だけを満たせばよいという開発はまれである。しかも,それら複数の機能的要求は互いにトレードオフの関係にあることがほとんどである。
-
第1回:日本の工場安全の問題点と展望
“安全後進国”からの脱却を急げ
日本企業は,工場安全の分野で欧米企業に大きく後れを取っている―。信じ難い話かもしれないが,データは正直だ。『平成18年版厚生労働白書』によれば,重大災害(一度に3人以上の労働者が死傷・り病した災害)の発生件数は,1968年に集計史上最大の480件を記録してから徐々に減少してきたものの,1985年の…
-
第1回:公差記入枠とデータム
図面からあいまいさを排除し グローバル化に対応
グローバル化が進展する現在,事業の国際分業化が加速している。部品を海外メーカーから調達したり,共同で開発したり。それに伴って設計者にはグローバルなものづくりに対応できる図面作りが求められている。当然,図面の中の精度情報(公差)は,設計者の意図を製造現場に正確に伝えるものでなくてはならない。
-
第1回:VMの重要性と神髄
物/業務/管理の見える職場づくり 製造部門含め全部門で展開
トヨタ自動車が名付け,国内企業として生産現場に最初に導入した「目で見る管理」。これは,単に生産現場における一管理手法にとどまらない。企業の経営管理全般にわたって適用すべきマネジメント手法である。そうした点から,中部産業連盟では1990年ごろからVM(Visual Management)と名付けて体系…
-
第1回:要求仕様の把握
事前調査で要望を見極める
メカトロニクス(Mechatronics。以下,メカトロ)は,メカニクス(Mechanics)とエレクトロニクス(Electronics)から合成された用語である。構造と動作をつかさどる機械技術と,頭脳と神経をつかさどる電子技術を組み合わせることで,知能を持った機械を実現しようとする意図がこの用語に…
-
製造業の人材育成
技術者に必要となる知識やノウハウ,技能などのスキルは,一朝一夕で身に付くものではない。従来は日々の仕事を通じて,ベテラン技術者から若手技術者へと徐々に受け継がれてきた。ところが,ベテランから若手へとスキルが十分に受け継がれなくなっていることが,本誌が実施したアンケート調査(調査概要については記事の…
-
製品も仕事もモジュール化
ナレッジの再利用を促進する日本信号
仕様が変わる受注生産品を扱う日本信号。同社は,それらの製品構成をモジュール化して設計を簡素化するとともに,仕事の中身もモジュール化する「ワークユニット」と呼ぶ考え方を導入した。これまで体系立てて蓄積していなかった図面やノウハウなどのナレッジ情報を収集・管理する仕組みを構築し,その有効活用を目指す。
-
資源採掘現場発、ものづくりに求むパラダイム転換
火事などの災害時に町の人たちに知らせる鐘楼の青銅製釣り鐘,神社の屋根の銅板,地下に埋設した電線,ステンレス鋼製の溝ぶた・・・。最近,銅やアルミニウム,ステンレス鋼といった金属の盗難が中国ばかりか日本でも頻発している。過去にも,金属不足による鉄や銅製品の盗難はあったが,神社の屋根や鐘楼まで狙われること…
-
電力会社はかくて不正を繰り返す事業者に頼る安全管理はもはや限界
技術の現場を経験して技術と組織論理を熟知しているエンジニアや研究者は誰でも,多くの研究/産業現場で関連規制法違反や関連保安規定違反が日常的に行われていることを認識している。もちろん,そのような行為はないに越したことはない。内部告発によって社会に公表された事例は氷山の一角にすぎず,大部分は隠蔽されてき…
-
「失敗学」の畑村氏が切り込む、シュレッダ事故の背景と安全の要諦
2006年8月,紙用シュレッダによって幼児が指を切断するという事故が相次いで発生していたことを経済産業省が発表した。同年9月には国民生活センターが,家庭で使われる可能性があるシュレッダ16製品の安全性に関するテスト結果を公表(図)。それまでのシュレッダの子どもに対する安全対策がいかに不十分だったかが…
-
「フィーチャ・パラメトリックに限界」
PTC創立者ら,新3次元CADを開発
「フィーチャ・パラメトリックの3次元CADに限界を感じていた」―2007年3月,Michael Payne氏ら率いる米SpaceClaim社は,ノンヒストリー方式の新3次元CAD「SpaceClaim Professional 2007」を発表した。設計履歴にとらわれずに柔軟に形状編集できるのが特徴…
-
価格変動の大きいレアメタルを排除した新合金X
素材メーカーは安定供給を果たす責任がある」。かくいう大同特殊鋼が開発した新合金Xは,図1に見る通り価格変動の大きなMo(モリブデン)とV(バナジウム)を排除しながら,それらを含む従来合金と同等の性能を確保した。現在は,軽さと強さを生かして図2の部品の一部に採用されている。
日経クロステック Special
What's New
総合
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- XDRは「攻めの投資」!運用の三原則とは
- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- 設備・建材活用の現場から(3)−ボアシス
- 最新の「ポスト認証攻撃」をいかに防ぐか?
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- ビジネスPC、ITデバイス購買DXを推進
- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- 生成AIの活用の鍵は「内製とアジャイル」
- DXを成功に導くITインフラとは?
- AIと自動化でエンジニアの能力を解き放て
- 最先端のAI技術を支えるNTTPC
- 日本初!東京港を横断する通信網が誕生へ
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- 神田れいみと学ぶ「ネットワーク活用白書」
- ゼロトラスト成功の秘訣を神田れいみと探る
- 専門家が斬る日本の意識と対策の現状は?
- 3つのペルソナで、働き方に合わせたPC選び
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- マネージドサービスが安価に利用できる理由
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- DXや生成AI活用に挑む大阪府
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- ビジネス戦略と連動したデータマネジメント
- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- ランサムウエアから診療データはこう守る
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- PC管理の課題を課題をまるごと解決
- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
- 動画解説>生成AIからDX変革まで
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 最適なネットワークを早く安く簡単に実現!
- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
- セキュリティ×スキルUP≫JSOLの提案
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化