第1部
情報が錯綜する中国版RoHS
表示義務と測定方法定義が特徴

 欧州でのRoHS指令をキッカケに,環境規制の導入機運は世界に飛び火し始めた。目前に迫るのは2007年3月1日施行の中国版RoHSである。中国による自国産業の強化/防衛を目的に施行される。施行まで4カ月となりながら,いまだ全容が明かされない中国版RoHSに日本のエレクトロニクス業界は焦りを隠せない。製造拠点としてだけでなく市場としても重要な中国。中国の地域特性を理解しながら対応する必要がある。

第2部
欧州や日本の制度も二転三転
あの問題の今を追う

 目前に迫った「中国版RoHS」やREACH…。これから訪れる幾多の波への対応の一方でいま一度,足元を見直す必要もありそうだ。既に施行されたRoHS指令や日本の制度であるJ-Mossは その姿を刻一刻と変えようとしているからだ。そうした変化を敏感にとらえ,柔軟に対応することが環境規制の荒波を耐え抜く必要条件である。