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日経ものづくり2006年12月号
目次
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セリック
人工太陽照明灯のセリック
セリックは,人工太陽照明灯を初めて実用化したメーカーである。1984年,大手電機メーカーのエンジニアだった佐藤泰司氏(現セリック会長)が“太陽光を自分の手で作りたい”一心で独立起業。退職金で購入したマンションを担保に入れて運転資金を確保し,人工太陽照明灯の開発を目指した。光源を見つめ続けて失明しそ…
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第11回 熱流体解析編(1)
流れの境界条件は流速と圧力で熱の経路は計算前に整理
小型化・高集積化が進む電子機器では,熱対策が設計上非常に重要な問題となっており,熱流体解析ツールが電子機器の熱設計などに欠かせなくなってきた。今回から数回にわたり,熱流体解析を上手に利用するためのポイントについて解説してもらう。第1回は,流れと熱の境界条件の影響について。
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第24巻 続・接触応力の計算に間違いはないか
前回は,120年前に構築された「ヘルツの接触理論」による計算結果と有限要素法(FEM)による解析結果がかなりよく一致することを確かめました。これまで通り,接触応力を求める際には,この理論を使い続けて問題はなさそうです。ということであれば,やはりヘルツの接触理論をきちんと理解しておきたい。今回の主眼は…
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浜岡原発5号機のタービン羽根損傷事故
米国との比較で明らかになる日本技術の甘さ
2006年6月15日午前8時39分,定格熱出力一定運転中の中部電力・浜岡原子力発電所5号機で「タービン振動過大」の警報が発報し,原子炉が自動停止した。それから4日後,日立製作所が中部電力に協力して点検を実施したところ,低圧タービンBの第12段動翼(回転羽根)840枚のうち663枚が損傷し,1枚が破損…
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リチウムイオン2次電池発火事故
ノートパソコン(PC)向け電池パックの安全性が揺らいでいる。ソニー製リチウムイオン2次電池セル(電池セル)を使った電池パックで発火事故が相次いでいるからだ。
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レクサスLSの開発 第3回
起死回生の一手
LSのために新開発するV型8気筒エンジン。インジェクタを各気筒に二つ設置するという「D-4S」に加え,もう一つの目玉となる新技術が加わろうとしている。それが,可変バルブタイミング機構をモータによって制御する「VVT-iE」だ。ところが,VVT-iEの実用化には「騒音」という大きな壁が立ちはだかってい…
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第30回 それでも焼きますか
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トヨタ生産方式の真髄と新展開 第12回
資材購買管理部門への展開
資材購買管理部門は,ともすると納期遅れ対応などの後追い業務に多くの時間が費やされてしまう。トヨタ生産方式に基づく手法を取り入れれば時間に余裕が生まれ,改善業務などが進展する。分業化による平準化,発注手続きの標準化,発注伝票の見える化など,資材購買管理部門が取り組むべき手法を解説する。
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業務改革/改善のためのABC 第1回
業務と戦略のひも付けで現状を定量的/網羅的に把握
企業活動を細かな活動の単位に分割し,活動ごとのコストを計算するABC。業務改革/改善やリスク管理などさまざまな観点から現状業務の把握がますます重要になってきている昨今において,それを効率的かつ効果的に実行するのに有効な手法だ。今回から4回にわたり,その意義とそれを利用した業務改革/改善の方法を紹介し…
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好景気に沸くJIMTOF2006
加工コストをもっと低減
「予想外だ。こんなにもお客さんが来場するなんて」。工作機械メーカーの説明員からこうした声が上がるほど,「第23回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2006)」の会場は,ここしばらく類がない熱気を帯びた。国内はおろか,海外への設備投資の勢いも衰えていないことから,「今すぐにでも現場で使いたい」という…
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保持力が強いステアリングコラム 【日本精工】
溝を切ったくさびをV字形ホルダに差し込む
ステアリングホイール(ハンドル)の位置を運転者の体格に合わせたり,乗降時に持ち上げたりできる機構は,快適性を向上させる。このため,ハンドル位置を上下(チルト)および前後(テレスコピック)に調整する機構を内蔵するステアリングコラムが増えている。
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ヒータの安さの裏に発火事故
日本での調達先確保も大切
技術的に成熟しているヒータは中国市場で簡単に手に入る。価格も折り紙付きの安さだ。だが,品質には自己責任が問われる。中国メーカーに保証を要求してもそっぽを向かれることもしばしば。中国調達の100%依存は禁物だ。
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松下が進める生産革新
視点を変えてムダを「見える化」
松下電器産業の社内分社であるパナソニック システムソリューションズ社(以下,PSS社)が,監視用カメラを利用した生産革新で成果を上げている。肉眼では見逃されていたムダも徹底的に省き,2005年度は金額換算で生産性を24%高めた。2006年度も同様に20%の改善を目指している。 ビデオカメラを用いてラ…
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表記方法の統一と適用方法の両面で具体化する3次元図面の活用
国際規格に先行してユーザーグループでの取り組みが進む
3次元モデルをベースとした設計情報の伝達手段である3次元図面。国際規格の制定も進む中,自動車業界や3次元CADのユーザー会などでの取り組みが具体性を増してきた1)。標準化の動向を見定めつつ,より良い設計情報の伝達手段を見つけ出し,実際に使い出そうという機運が高まってきたといえそうだ。
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需要拡大に沸く車載モータ市場
背景に「走る・曲がる・止まる」の電子化
自動車向けモータ(車載モータ)やモータ材料の市場で,業界再編の動きが目立つ。日本電産は2006年10月20日,フランスの大手自動車部品メーカーであるValeo社の車載モータ事業を買収すると発表。同年11月6日には,日立金属がNEOMAXの吸収合併に向けて同社株式の公開買い付けに踏み切ることを明らか…
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「J」は日本らしさの証し
「和」の哲学で競争力を高める
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「日本的経営」の継承と新システムの再構築を
日本の自動車産業の強さの根底には大きく二つの要素があると考えている。一方は「日本型開発・生産・取引システムの有効性」であり,もう一方は自動車という製品のものづくりに適した「日本人の資質」である。
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ものづくりを円滑に進めるには上流から下流に仕掛けていく
「BRICsの台頭により一般汎用品の競争が激化しているため,特徴のある高付加価値製品に一層注力する必要がある」。こう考える神戸製鋼所の収益の柱になりつつあるのが,「オンリーワン製品」だ。これは,研究/開発部門だけ,あるいは工場だけでは到底生み出せるものではない。研究/開発,生産部門に加え,営業から本…
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九州のものづくり力
九州がシリコンアイランド,カーアイランドと呼ばれて久しい。経済産業省の工業統計表によれば,九州の製造品出荷額の上位は1位が自動車(1兆5190円),2位が集積回路(1兆3019億円),3位が鉄鋼(1兆335億円)の順である。以下,4位の自動車部品・付属品,5位造船と続く。確かにカーアイランドであり,…
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設計者の知らない生産技術
「こんな設計形状じゃものは造れない」「機能を考えて設計しているんだからそれを形にするのが生産技術の仕事でしょう」―加工性や生産性,製造コストを考えて技術検討する生産技術と,機能や性能を追求する製品設計。それぞれに思惑があり,時としてそれは両立しない。十分に相談せずに設計を進めてしまっては,かえって後…
日経クロステック Special
What's New
総合
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- XDRは「攻めの投資」!運用の三原則とは
- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- 設備・建材活用の現場から(3)−ボアシス
- 最新の「ポスト認証攻撃」をいかに防ぐか?
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- ビジネスPC、ITデバイス購買DXを推進
- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- 生成AIの活用の鍵は「内製とアジャイル」
- DXを成功に導くITインフラとは?
- AIと自動化でエンジニアの能力を解き放て
- 最先端のAI技術を支えるNTTPC
- 日本初!東京港を横断する通信網が誕生へ
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- 神田れいみと学ぶ「ネットワーク活用白書」
- ゼロトラスト成功の秘訣を神田れいみと探る
- 専門家が斬る日本の意識と対策の現状は?
- 3つのペルソナで、働き方に合わせたPC選び
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- マネージドサービスが安価に利用できる理由
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- DXや生成AI活用に挑む大阪府
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- ビジネス戦略と連動したデータマネジメント
- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- ランサムウエアから診療データはこう守る
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- PC管理の課題を課題をまるごと解決
- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
- 動画解説>生成AIからDX変革まで
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 最適なネットワークを早く安く簡単に実現!
- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
- セキュリティ×スキルUP≫JSOLの提案
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化