日経オートモーティブ 新車レポート

三菱自動車「eKワゴン」「eKスポーツ」
ボンネット型軽乗用車で
初の電動スライドドア

 三菱自動車の新型「eKワゴン」と「eKスポーツ」は一見旧型との違いが分からないほど、キープコンセプトのデザイン(図)。そうした中で最も目立つ特徴が、ボンネット型軽乗用車では初めて電動スライドドアを採用した仕様を用意したことだ。

 新型eKワゴンとeKスポーツはプラットフォーム、エンジン、変速機は基本的に従来型車のものを改良して使うとともに、外観でもドアサッシュを流用した。開発担当者によれば「デザインは従来型車でも好評だったため、基本的には継承し、ユーザーからの要望を取り入れて改良することに徹した」という。
 この「ユーザーからの要望を取り入れる」という作業を徹底して実施したのが、今回の開発における最大の特徴だ。従来からの「ユーザークリニック」に加え、同乗者である子供や高齢者から要望を聞いたり、実際の使われ方を観察するなど、多彩な調査を実施した。その結果、今回の全面改良の目玉装備でもある電動スライドドアの採用が決まった。

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図●新型「eKワゴン」(上)と「eKスポーツ」(下)
デザインはかなりキープコンセプトだ。