日経Automotive Technology 2006年秋号
目次
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事例に見るPLM活用・第4回
設計者が使うCAE
富士重工業は既存のツールを使いながら、ウイザードにより解析条件を設定することで、エンジン設計者が手軽に吸排気ポートの定常流れ解析をできる仕組みを整えた。CAE部門とのやり取りを削減でき、仕様の検討時間を半減した。
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制御技術はチームで学べ・第2回
技術者の相互貢献が良い成果を生み出す
制御技術者の育成には、基礎学力を高めることが重要だと前回説明した。日本の技術者は、チームの中でお互いに貢献し合う力を備えている。相互貢献することで、海外のメーカーには真似できない創造的なものを生み出して、競争力を高めることができるはずだ。
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軽く安くする材料・加工技術・第2回
樹脂製パノラマルーフを射出プレス技術で成形
帝人化成と名機製作所は共同で、樹脂製パノラマルーフを成形する技術を開発した。ガラス製より軽量だがコストが高いという難点を解消するため、透明部分と黒色の枠を2色成形で一体化するのが特徴だ。この成形技術の特徴を解説してもらう。
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AUTOSAR
ソフトウエア開発を効率化する
自動車の電子化でECU(電子制御ユニット)の数が増えており、ソフトウエアの開発工程も複雑化する一方だ。欧州でのソフトウエア標準化団体であるAUTOSARが定めた仕様と開発の効率化について、世界で初めてAUTOSAR RTE(実行環境)を商品化した、ソフトウエアメーカーのドイツ3SOFT社が解説する。…
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エンジン制御の最前線
燃費改善や排ガスクリーン化の取り組みは、エンジン本体の改良と制御技術の進歩が両輪となる。しかし、ハードウエアを大幅に変更しなくても、センサを加えるといった制御側の工夫で、コストパフォーマンスの高い改善策を実現できるケースもある。実用化されている最新例と、将来の方向性を探った。
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ドライブレコーダ普及へのシナリオ
自動車事故を映像で記録するドライブレコーダが注目されている。自動車事故件数は増える傾向にあり、記録した映像を運転行動の改善や事故原因の早期究明に活用したいというニーズが高まっているためだ。2010年までには一部乗用車にもドライブレコーダの標準搭載が始まる可能性もある。事故に遭ったら、自身の正当性を映…
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放電精密加工研究所
積層や立体部品、自社開発プレス機で複雑形状を成形
放電加工を使って機械加工ではどうしてもできない金型加工を手掛けてきた放電精密加工研究所。最近では、金型から表面処理、そしてプレス機の製造販売にまで進出。一貫して共通するのは、他社ができない高精度の加工を実現すること。自社開発したデジタルサーボプレス機では、金型内で部品を積層したり、立体形状を持つ部品…
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三菱自動車「eKワゴン」「eKスポーツ」
ボンネット型軽乗用車で初の電動スライドドア
三菱自動車の新型「eKワゴン」と「eKスポーツ」は一見旧型との違いが分からないほど、キープコンセプトのデザイン(図)。そうした中で最も目立つ特徴が、ボンネット型軽乗用車では初めて電動スライドドアを採用した仕様を用意したことだ。
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DaimlerChrysler社「Mercedes-Benz Eクラス」
新短期規制適合のディーゼル車投入
DaimlerChrysler社の日本法人、ダイムラー・クライスラー日本は2006年8月、部分改良した「Eクラス」を発表しセダンとワゴンでディーゼル車を発売した(図)。年間輸入台数が2000台以下のモデルに適用される輸入車特別取扱制度で導入する。
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スズキ「SX4」
第3の世界戦略車はクロスオーバー
スズキは2006年7月に新しいコンセプトのクロスオーバー車「SX4」を発売した(図)。「スイフト」、「エスクード」に続く第3の世界戦略車だ。クロスオーバーのコンセプトは、欧州でイタリアFiat社やドイツVolkswagen社などが商品化するなど広がりを見せつつある。
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ホンダ「ストリーム」
ミニバンのストレスをなくす
ミニバンの中にも低床タイプが続々と登場しているが、その先がけとなったのが2000年に登場した初代「ストリーム」。6年振りに登場した2代目は、外観上ではまったくミニバンに見えないスポーティーなデザインを実現しながらも、居住性や使い勝手を進化させた(図)。
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日産、スカイライン用新V6エンジンを国内で公開
日産自動車は、FR車専用のV型6気筒エンジン「3.5L VQ35HR」「2.5L VQ25HR」を開発した。2006年4月のニューヨーク・モーターショーで発表しており、今回は国内での公開となった。最高回転数を7500rpmに高め、2006年秋発売の新型「スカイライン」に搭載する。エンジン名には、Hi…
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小型SUV市場が米国で拡大基調に先行する日系メーカー、出遅れるビッグ3
ロサンゼルスで7月に発売されたばかりのホンダ「Acura RDX」に試乗した。同社として久しぶりのターボエンジン(最高出力179kW、排気量2.3L)を搭載する小型SUVだ。
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Automotive Technology Day 2006 summer
樹脂ガラスや微細結晶鋼で軽量化
日経Automotive Technologyと日経ものづくりは2006年7月14日に技術セミナー「Automotive Technology Day 2006 summer~クルマの軽量化・コスト削減を達成する材料・加工技術の最前線~」を名古屋で開催した。
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トヨタ自動車の新型レクサス「LS460」
エンジン、車体刷新で性能向上
トヨタ自動車は2006年9月19日、レクサスブランドのフラッグシップモデル「LS460」を発売した(図)。エンジンや車体を一新し、ステレオカメラやミリ波レーダによる歩行者検知機能も備える。価格は770万~965万円だ。
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ホンダの新世代ディーゼルと新型燃料電池車
触媒でアンモニア生成しNOx浄化
ホンダは2006年9月下旬に報道関係者を本田技術研究所四輪開発センター(栃木)に招き、開発中の新世代ディーゼルエンジンと、燃料電池コンセプト車「FCXコンセプト」の走行可能な試作車を公開した(図)。
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バスにも使えるCVTを目指します
大学では珍しく、独自構造のCVT(無段変速機)の開発を手がける。構造は金属ベルト式に似ているが、ベルトの代わりにシャフトを使うため、原理的には、より大きな駆動力の伝達が可能。「都市バスに使えるCVT」を目指して改良を進めている。
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グラム作戦 第2章
軽量化を至上命題に開発された「マツダロードスター」。その追加車種として電動ハードトップを備えた「パワーリトラクタブルハードトップ」が発売された。ロードスターにふさわしいデザインの電動ハードトップを、極力軽量に仕上げる。この難仕事は、たった1人のエンジニアに委ねられた。
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CVT対AT
燃費向上で激化する変速機の主役争い
燃費向上ニーズの高まりを背景に、CVT(無段変速機)を搭載する車種が増えている。日産自動車が2007年度に搭載比率で5割を目指すなど、日本国内での普及は急ピッチ。半面、高速走行時は伝達効率が低下するため、欧米での普及は限定的。こうした弱点を克服し、CVTは変速機の主流になれるか。
日経クロステック Special
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