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【Part1:どこまで広がるCVT】

国内各社が搭載車種を大幅拡大
効率向上がカギ握る欧米への普及

【Part2:金属ベルトCVTの進化】

駆動損失低減目指し構造を工夫
ポンプを別置き、減速機を入力軸に

【Part3:トロイダルCVTの反撃】

遊星歯車と組み合わせて効率を向上
フルトロイダルの改良も進む

【Part4:ATの多段化】

機械要素を減らした6AT、8AT
制御技術の進化で可能に


グラム作戦 第2章

マツダロードスター
パワーリトラクタブルハードトップの開発

軽量化を至上命題に開発された「マツダロードスター」。その追加車種として電動ハードトップを備えた「パワーリトラクタブルハードトップ」が発売された。ロードスターにふさわしいデザインの電動ハードトップを、極力軽量に仕上げる。この難仕事は、たった1人のエンジニアに委ねられた。



 大学では珍しく、独自構造のCVT(無段変速機)の開発を手がける。構造は金属ベルト式に似ているが、ベルトの代わりにシャフトを使うため、原理的には、より大きな駆動力の伝達が可能。「都市バスに使えるCVT」を目指して改良を進めている。



ホンダの新世代ディーゼルと新型燃料電池車

触媒でアンモニア生成しNOx浄化
ガスを垂直に流す新スタック

 ホンダは2006年9月下旬に報道関係者を本田技術研究所四輪開発センター(栃木)に招き、開発中の新世代ディーゼルエンジンと、燃料電池コンセプト車「FCXコンセプト」の走行可能な試作車を公開した。

トヨタ自動車の新型レクサス「LS460」

エンジン、車体刷新で性能向上、 ステレオカメラ備え安全性強化

Automotive Technology Day 2006 summer

樹脂ガラスや微細結晶鋼で軽量化、 欧米先行するレーザ溶接やMg応用

神奈川大学の新エマルジョン燃料

界面活性剤使わず軽油を乳化、 黒煙やNOx低減し燃費も向上

自動車技術会夏季大会

ディーゼル車の課題は後処理、経済性、 政府としての支援策も必要か

日産のSKYプロジェクト実証実験

プローブ情報で渋滞緩和
衝突危険性や危険な交差点も通知

三菱ふそうの小型ハイブリッドトラック

燃費向上に加え AMTで操作簡単、 EGR増やし新長期規制に対応

JFEスチールの高張力鋼板

プレス成形性を向上、 スズキが780MPa級を採用

キリウの高精度ブレーキディスク

研磨で厚さ精度を5μmに、 ブレーキ時の振動を低減

米GE社の再生エンプラ

使用済みPETボトルが原料
インパネなど自動車向けに事業化

横浜ゴムのシミュレーション基盤技術

空洞共鳴音の把握や、 適切な材料設計が可能に

ブリヂストンのスタッドレスタイヤ

低温時の硬化抑え制動距離縮める、 ブタジエンゴムにシリカを化学結合

富士重工業、東京電力の業務用EV

15分間の急速充電に対応、 ベース車を上回る動力性能

日産自動車のVQ35HR/25HRエンジン

スカイラインに搭載する新V6、 剛性高めて7500rpmに対応


「革新的ミニバンを毎年発表したい」

 ホンダの福井威夫社長は2006年7月に開催した新型「ストリーム」の発表会で、ストリームの商品コンセプトに触れた後、今後のミニバン戦略にかける意気込みを語った。

「新型カローラではクラス初の機能を用意する」

 トヨタ自動車は2006年8月、都内で同社歴代の「カローラ」を紹介する記者向け説明会を開催した。現在開発中で同年秋に正式発表を予定している10代目「カローラ」のエグゼクティブチーフエンジニアの奥平総一郎氏が、開発で重視した点について語った。

「小さい車はもうからない、欧州は収益重視」

 日産自動車は2006年7月、2006年第1四半期の決算を発表した。連結売上高は前年同期に比べ3.1%増の2兆2104億円、営業利益は同25.7%減の1533億円と増収減益となった。全世界での販売台数は82万6000台で前年同期比で6.0%減った。

小型SUV市場が米国で拡大基調に
先行する日系メーカー、出遅れるビッグ3

 ロサンゼルスで7月に発売されたばかりのホンダ「Acura RDX」に試乗した。同社として久しぶりのターボエンジン(最高出力179kW、排気量2.3L)を搭載する小型SUVだ。

米国の人口当たりの自動車事故死亡率は日本の3倍
2輪車と歩行者の死亡者が急増

 米高速道路交通安全局(NHTSA)は、2005年の自動車事故による死亡者数、負傷者数の統計を発表した。死亡者数は2004年の4万2836人から2005年には4万3443人となり、前年比1.4%増えている。

「フィット」が3位に食い込み、上位3車を小型車が占める
「セレナ」が復活して「エスティマ」に続く

 日本自動車販売協会連合会が発表する「乗用車系車名別ランキング」。2006年6~8月のランキングでは、トヨタ自動車「ヴィッツ」が「カローラ」を抜いてトップになった。カローラは10月に全面改良するため、現行モデルの末期だが、それでも2位にランクインしている。

Fiat社の「Punto」「Panda」が好調な欧州
日本メーカーは13位の「Yaris」が最高

 英JATO Dynamics社の調査による2006年4~6月の欧州27カ国新車ランキングは、イタリアFiat社の「Punto」(Grande Puntoを含む)が群を抜いてトップ。Fiat社は、4位に「Panda」もランクインした。同社全体の販売台数も前年と比べて伸びており、復調の兆しが見える。

トヨタが2カ月連続でシェア2位を獲得
ビッグ3は従業員割引の反動で軒並み20%近い落ち込み

 2006年6~8月のメーカー別米国販売ランキングでは、トヨタ自動車が7月と8月に米Ford Motor社を抜いて、シェア2位を獲得した。しかし、6月の両社の差が大きいため、3カ月合計ではFord社がトヨタを抑えて2位になった。

ETCも色で選ぶ、アンテナ分離型が主流に
チャイルドシートは「レカロ」ブランドが人気

 オートバックスの2006年8月の売れ筋ランキング。ETC車載機は、4位の「CY-ET806D」だけが一体型で、他はアンテナ分離型となった。CY-ET 806Dは1万円以下という低価格が魅力だ。色は、1位と3位がブラックで、2位と5位のシルバーより売れている。







日産、スカイライン用
新V6エンジンを国内で公開

 日産自動車は、FR車専用のV型6気筒エンジン「3.5L VQ35HR」「2.5L VQ25HR」を開発した。

マツダ、「ロードスター」の
ハードトップモデルを発表

光岡自動車、新型「オロチ」用
シャシーを自社設計

トヨタ、次期「カローラ」の
開発コンセプトを公表

トヨタ、出力・燃費を向上した
新「エスティマハイブリッド」

――ほか



ホンダ「ストリーム」

ミニバンのストレスをなくす
全高下げながら居住性進化

ミニバンの中にも低床タイプが続々と登場しているが、 その先がけとなったのが2000年に登場した初代「ストリーム」。 6年振りに登場した2代目は、外観上ではまったくミニバンに見えないスポーティーな デザインを実現しながらも、居住性や使い勝手を進化させた。

スズキ「SX4」

第3の世界戦略車は クロスオーバー

DaimlerChrysler社「Mercedes-Benz Eクラス」

新短期規制適合のディーゼル車投入、 ガソリン車の燃費を2~3割上回る

三菱自動車「eKワゴン」「eKスポーツ」

ボンネット型軽乗用車で、 初の電動スライドドア



放電精密加工研究所

積層や立体部品
自社開発プレス機で
複雑形状を成形

放電加工を使って機械加工ではどうしてもできない金型加工を手掛けてきた放電精密加工研究所。最近では、金型から表面処理、そしてプレス機の製造販売にまで進出。一貫して共通するのは、他社ができない高精度の加工を実現すること。自社開発したデジタルサーボプレス機では、金型内で部品を積層したり、立体形状を持つ部品を成形するなど、さらに複雑な加工に挑戦している。




自動車事故を映像で記録するドライブレコーダが注目されている。自動車事故件数は増える傾向にあり、記録した映像を運転行動の改善や事故原因の早期究明に活用したいというニーズが高まっているためだ。2010年までには一部乗用車にもドライブレコーダの標準搭載が始まる可能性もある。事故に遭ったら、自身の正当性を映像で証明する時代が迫っている。



燃費改善や排ガスクリーン化の取り組みは、エンジン本体の改良と制御技術の進歩が両輪となる。しかし、ハードウエアを大幅に変更しなくても、センサを加えるといった制御側の工夫で、コストパフォーマンスの高い改善策を実現できるケースもある。実用化されている最新例と、将来の方向性を探った。



自動車の電子化でECU(電子制御ユニット)の数が増えており、ソフトウエアの開発工程も複雑化する一方だ。欧州でのソフトウエア標準化団体であるAUTOSARが定めた仕様と開発の効率化について、世界で初めてAUTOSAR RTE(実行環境)を商品化した、ソフトウエアメーカーのドイツ3SOFT社が解説する。 (編集部)




第2回

樹脂製パノラマルーフを 射出プレス技術で成形
帝人化成と名機製作所は共同で、樹脂製パノラマルーフを成形する技術を開発した。ガラス製より軽量だがコストが高いという難点を解消するため、透明部分と黒色の枠を2色成形で一体化するのが特徴だ。この成形技術の特徴を解説してもらう。



第2回
技術者の相互貢献が
良い成果を生み出す

制御技術者の育成には、基礎学力を高めることが重要だと前回説明した。日本の技術者は、チームの中でお互いに貢献し合う力を備えている。相互貢献することで、海外のメーカーには真似できない創造的なものを生み出して、競争力を高めることができるはずだ。



第4回

設計者が使うCAE
吸排気の流れを可視化

富士重工業は既存のツールを使いながら、ウイザードにより解析条件を設定することで、エンジン設計者が手軽に吸排気ポートの定常流れ解析をできる仕組みを整えた。CAE部門とのやり取りを削減でき、仕様の検討時間を半減した。