2006年9月12日に米国で第5世代品が発表になったばかりの米Apple Computer, Inc.の携帯型音楽プレーヤー「iPod」。その特徴の一つである入力インタフェース「クリックホイール」に関連する特許を日本で取得したという人物が現れた。各種インタフェース向けソフトウエアを開発する会社を経営していた個人発明家のS氏である。コンピュータ・メーカーでの勤務経験もあるという。

 「接触操作型入力装置およびその電子部品」という名称の特許の請求項によると,「リング状のタッチ位置検出センサ」と「プッシュスイッチ手段」を組み合わせた入力装置が対象となりそうだ。最初に出願した源出願日は,iPodが発売される前の1998年1月6日である。特許庁から拒絶査定を受けた後に現在の代理人に相談し,2005年5月2日に「iPodを標的にゼロから請求項を作成して分割出願した」(代理人)。2006年9月1日に特許庁が特許を付与すると判断した「特許査定」が通知されたことで,事務手続きを経れば同月末にも特許が成立する。海外には出願していない。