ドライブ・レコーダー(ドラレコ)で,LED信号機があたかも数秒間消灯しているように撮影されてしまう――。そんな現象が生じる可能性が分かり,一部のメーカーが対応を図ろうとしている。この現象は昼間などの明るい状況で起きやすい。ドラレコに搭載したカメラの露光時間が短く,LEDの消灯状態を撮影してしまうためだ。

 こうした事態は,ドラレコが撮影したLED信号機の映像で交通事故の状況把握や責任判定する際に影響を及ぼす。ある試算によると,その影響が出る割合は,例えば全信号機がLED製で,かつ全自動車がドラレコ搭載車の場合に,全死傷事故の約1%になるという。2004年の全死傷事故件数で換算すると,1万件弱となる計算だ。