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日経ものづくり2006年9月号
目次
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不二機販
金属表面加工の不二機販 ショットピーニングで熱処理
不二機販は,金属表面加工技術「WPC処理」の開発で知られる企業だ。WPC処理とは,40~100μm程度の金属微粒子を圧縮気体に混ぜ,秒速80m以上の速さで金属部品などの表面にぶつける技術。一見,表面層に圧縮残留応力を導入し耐疲労特性を改善したり,加工硬化を利用して表面の硬さを高めたりする,いわゆるシ…
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設計者のための解析入門
第9回 樹脂流動解析編(中)
樹脂流動解析は,製品設計だけでなく金型設計,射出成形の評価にも活用できる。金型設計には,製品設計とはまた違った視点での解析が必要。ゲートやランナ,型締め力なども検討しなくてはならない。今回は,そうした視点を盛り込み金型メーカーから見た解析のポイントについて解説してもらう。(本誌)
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第21巻 静的荷重から急速荷重へ
ここ数回にわたり,弾性体にねじりと曲げモーメントの複合荷重が作用するケースを扱ってきました。これだけしつこくやってきたのは,かかる問題が機械工学上極めて重要だから。しかも厄介なので,自然とページ数を割いてしまいました。が,それも今回が最後となります。
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リコールしなかったトヨタ自動車の矛盾
「リコールが必要と分かっていたにもかかわらず,リコールしなかった」と疑われているトヨタ自動車。一貫して「当時の判断は正しかった」との態度を表明しているが,果たしてそうか。重大性の認識不足,不十分な原因調査,矛盾した説明・・・。企業姿勢を問われるべき要素は,幾つもある。
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プロデュース 中小企業上場の軌跡 最終回
真冬の花火
佐藤英児が手探り同然で立ち上げ,独自の技術や製品開発を進めてきたプロデュース。設立早々の不渡りや開発の遅れといった幾多の危機に直面しながらも,それらを一つひとつ乗り越えて成長を遂げた。2004年秋には株式上場を目指し,長野県松本市に新工場を構える。だが,その直後,本社のある新潟県長岡市が「新潟県中越…
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開発の鉄人
第28回 メモリ-の造り方,キノコの作り方
健康関連はビジネスチャンスの宝庫。鹿角霊芝を安定生産する方法を確立した組織がある。しかも普通の鹿角霊芝でなく,リンゴで造る「リンゴ鹿角霊芝」。それもそのはず,リンゴ産地の青森からの提案だ。安定生産のために,半導体業界で培った品質管理技術が生きる。食品工業の話ではあるが,逆に製造業が学ぶ点も多い。
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トヨタ生産方式の真髄と新展開
第9回 多品種少量個別受注生産(2)
多くの中小企業が属する多品種少量個別受注生産タイプの工場では,リードタイムを短縮することで,顧客の要望に素早く対応することが重要。今回は,リードタイム短縮を実現するための有効な方法である平準化生産や流れ生産において,より生産性を高める工夫について解説する。(本誌)
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PQEマトリックスを使ったD-QMS
第2回 不確実な要素も事前に盛り込み 進捗に応じて計画を修正
開発設計現場の設計品質マネジメントを強化する「PQEマトリックスを使ったD-QMS」。技術者の工数(Effort),目的とする成果物(Product)とその品質(Quality)といった3要素に注目することで開発設計プロセスを見える化し,それを可能とする仕組みを提供する。今回からはその適用と定着の方…
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生産変動に負けない三菱重工のITシステム
BOMを素早く連携させてWebで共有
設計変更が常に発生する工作機械の製造において,なるべく柔軟に対応したい。これを実現するべく三菱重工業では,Web画面から必要な情報を即座に入手できる生産管理システムを構築した。ポイントは,E-BOMをM-BOMに素早く変換する仕組みを持たせたことだ。
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工場安全のつくり方
リスクアセスメントは やすきに流れては仕損じる
工場安全に対する意識が高まっている。中でも災害予防の切り札として期待されているのがリスクアセスメント。労働安全衛生法の改正により,ほとんどの工場で義務付けられたため,導入を急ぐ企業が多い。既に稼働している設備に比べて新たに導入する設備の方が難易度は高いが,この強敵への対応が手薄になっては,災害予防と…
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機能ばらしで見える化
京セラミタの「1年開発プロジェクト」
手戻りが多くて開発が計画通りに進まない―。モノクロ機からカラー複合機への転換が急速に進む複写機の市場において,カラー複合機では後発の京セラミタ。開発の遅れは“ジリ貧”を意味していた。そこで同社が決断したのが開発プロセスの革新。「機能ばらし」で開発に必要なタスクとリスクを見える化し,併せてCAEによる…
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便器後端部を隠さない温水洗浄便座 【TOTO】
3段スライド方式のノズルで収納寸法を短縮
便器に求められる性能の一つが,清潔さを保てることだ。各メーカーは,外形の凹凸や部品間のすき間を小さくし,汚れにくくて清掃しやい製品としている。しかし,便器の上に温水洗浄便座を設置すると,便器の後端部が隠れてしまい,掃除しづらいという課題があった。
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中国的低価格部品選定指南
第8回消耗品は価格より品質重視 安さのみを求める市場にワナ
中国から調達する部品の中でも,消耗品の品質は特に注意が必要となる。中国市場の顧客が安さばかりを重視して品質を二の次にしがちで,販売店もそれに倣う。中国現地工場で発生した「爆発する電球」がそのことを雄弁に語る。(本誌)
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国交省,戸開走行の防止に向けて エレベータの安全基準を見直し
制御プログラムを介さない安全装置の義務付けを検討
2006年6月に発生したエレベータによる死亡事故を受け,事故の再発防止策を検討している国土交通省の「建築物等事故・災害対策部会 エレベータワーキングチーム」は2006年8月22日,エレベータの安全確保に向けた当面の対応策を取りまとめた(図)。特に,エレベータのトビラが開いたままで上昇や下降してしまう…
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まだまだできる自動車の軽量化 鋼,アルミそれぞれから提案
「AUTOMOTIVE TECHNOLOGY DAY」より
自動車の軽量化が一段落したといわれる中,大幅な軽量化を期待できる新素材は尽きることなく現れる―2006年7月14日,日経BP社が開催したセミナー「AUTOMOTIVE TECHNOLOGY DAY」ではそうしたことを感じさせた。鉄鋼,アルミニウム合金それぞれの立場から報告があった。
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ホンダ,念願の航空機事業に参入 機体事業の新会社を米国に設立
2010年中に第1号機の引き渡しを目指す
ホンダは2006年7月26日,同社が自社開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet」を量産し,航空機事業に新規参入する計画を明らかにした(図)。同年8月8日には量産機の開発,製造,販売を行う新会社の設立も発表。20年の歳月を費やした念願の航空機事業に強い決意で挑む。
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前後も左右も体重移動だけの簡単操作
直立2輪式の電動スクーターの新モデル「Segway Personal Transporter(PT)」を米Segway社が発表した。最大の進化点は,左右への曲がり方。前モデルでは,前進後進は体重移動だけで制御できたが,左右に曲がるにはグリップに付いたレバーの操作が必要だった。新モデルは,左右に曲がる…
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模倣されないものづくり 愚直に組織能力を鍛えるべし
優れた商品を開発しても,競合相手からすぐに同じような商品が出てきてしまい,結局あまりもうからない,という事例が増えてきた。また,一つの商品がヒットしたとしても,それが企業の持続的な業績には結び付きにくくなった。このような経営環境の変化に対応すべく,経営学では,商品ではなく組織能力での差別化を目指した…
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私が考えるものづくり
国内に技術を蓄積できないなら海外には事業を出しません
もはや粒というより粉に近い,といえるほど小さくなったコンデンサなどの電子部品。高級品は日本企業がほとんど独占している状態だ。印刷技術の応用や,シートの張り重ねで微細な積層構造を形成していく。しかし良質の部品を造るには,塗ったり張ったり焼いたり,さまざまな要素技術の連携が必要。この連携が,日本であれば…
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コスト競争力のノウハウ
価格をぐっと抑えた製品を提供することが勝ち残るための「必須の条件」となりつつある。どのようにコスト削減をしたらよいかで各社は頭を悩ませている。参考になるのは,ギリギリまでコストを詰める必要がある「低価格製品」だ。ただし,いわゆる「安物」とは一線を画す。基本機能に的を絞って向上させ,その分,価格を抑え…
日経クロステック Special
What's New
総合
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- XDRは「攻めの投資」!運用の三原則とは
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- 最新の「ポスト認証攻撃」をいかに防ぐか?
- 設備・建材活用の現場から(3)−ボアシス
- ビジネスPC、ITデバイス購買DXを推進
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- 生成AIの活用の鍵は「内製とアジャイル」
- DXを成功に導くITインフラとは?
- AIと自動化でエンジニアの能力を解き放て
- 最先端のAI技術を支えるNTTPC
- 日本初!東京港を横断する通信網が誕生へ
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- 神田れいみと学ぶ「ネットワーク活用白書」
- ゼロトラスト成功の秘訣を神田れいみと探る
- 専門家が斬る日本の意識と対策の現状は?
- 3つのペルソナで、働き方に合わせたPC選び
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- マネージドサービスが安価に利用できる理由
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- DXや生成AI活用に挑む大阪府
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- ビジネス戦略と連動したデータマネジメント
- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- ランサムウエアから診療データはこう守る
- PC管理の課題を課題をまるごと解決
- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
- 動画解説>生成AIからDX変革まで
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 最適なネットワークを早く安く簡単に実現!
- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
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- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化