東京工業大学 教授の荒木純道氏らの研究グループは,フィルタの特性を急峻にできるサンプリング・ミキサの構成を考案した。その概要を2006年7月に開催された「ソフトウエア無線研究会」で,共同研究者の松下電器産業と連名で報告した。

 スイッチト・キャパシタなどから構成するサンプリング・ミキサは,無線通信の受信回路の新たな構成として注目を集めている。この手法の利点は,異なる容量のキャパシタを数多く用意しておくことで,周波数帯域幅の異なるさまざまな無線通信に対応できることである。スイッチト・キャパシタなどはCMOSプロセスで製造できる。