液晶テレビや発光ダイオード(LED)ディスプレイなどの映像表示装置の光源として利用されているLED。これらの映像表示装置の大画面化の流れの中,特に緑色LEDの高効率化,高出力化が求められている。外部量子効率が高い製品で約20%と,青色LEDの半分以下であるからだ。そこで,外部量子効率を高めるために従来とは異なる手法で緑色LEDを作製する研究が盛り上がり始めている。国内外の大学のほか,公表していないものの 多くのLEDチップ・メーカーが水面下で動いているようだ。

 液晶テレビや発光ダイオード(LED)ディスプレイ,プロジェクタなどの光源として用いられている赤色(R),緑色(G),青色(B)といったLED。これらのLEDで輝度が高く,ホワイト・バランスが取れた白色を作るためには,人間の視感度を考慮してRGBのLEDの光量を約3対6対1あるいは約3対7対1の割合にする場合が多い。つまり緑色LEDの高出力化が必要となる。