今回の訴訟は,米University of California,Santa Barbara校(UCSB)教授の中村修二氏が青色発光ダイオード(LED)の発明に対する対価を求めて日亜化学工業を提訴した,いわゆる「中村裁判」に比べると,世間の注目度は低かっただろう。だが,携帯電話機やデジタル・カメラなど多くのエレクトロニクス機器でいまやなくてはならない存在のフラッシュ・メモリをめぐり,発明者と大手電機メーカーが争ったことから,多くの技術者がその行方を注目していたに違いない。
<Interview> 提訴から和解まで
オリジナル技術が企業に利益をもたらす
舛岡 富士雄氏
東北大学 教授