2006年6月26日,交渉決裂――。使用済みのインク・カートリッジにインクを再充填した再生カートリッジに関する特許権侵害で,また新たな動きが出てきた。セイコーエプソンがエコリカを東京地方裁判所に提訴していた裁判に関連して,特許庁が訴えの根拠となった特許を2006年5月22日に無効と判断した。エコリカによると,無効判断後も「特許を尊重する代わりに販売を認めてほしい」とセイコーエプソンと和解交渉を続けていたが,6月末に決裂したという。エコリカは和解提案から一転,徹底抗戦の構えを見せる。セイコーエプソンは「係争中なのでコメントできない」とした。東京地裁は,特許庁の判断に沿った判決を2006年9月ごろに言い渡すとみられる。