日経オートモーティブ イベントレポート

2006 ニューヨーク・モーターショー
LSハイブリッド、スカイライン登場
日本車のCUVも多数出展

2006年4月に開かれたニューヨークモーターショーはさながら、日本車の発表ショーと化した。トヨタ自動車が「Lexus LS」のハイブリッド車を初公開し、日産自動車も新型「Infiniti G35 Sedan(日本名:スカイラインセダン)」を出展した。CUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)も日本メーカーから相次いだ。

 ニューヨークモーターショーで注目を集めたのは、地元の米国メーカーではなく、プレミアムセダン、北米専用車、CUVを次々と発表した日本メーカーだ。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱自動車、富士重工業、スズキとほとんどのメーカーが北米向けの新型車を投入した。
 これに対し、米国メーカーは2006年1月のデトロイトモーターショーで主要な新型車を公開済みで、米General Motors(GM)社がSaturnブランド、DaimlerChrysler社がJeepブランドの一部でCUVなどを出展させたにとどまった。

トヨタ、日産がプレミアムセダン

 北米で展開している日本車メーカーの高級車ブランドは、トヨタの「Lexus」、日産の「Infiniti」、ホンダの「Acura」の三つ。今回のニューヨークモーターショーではその3ブランドがともに新型車を登場させた。
 昨年8月に日本にも導入され、米国では1989年以来、すでに17年の歴史を持つLexusは、2007年4月に発売予定の「LS600hL」を初公開した(p.16に関連記事)。排気量5.0LのV8エンジンに、ハイブリッドシステムと4輪駆動システムを組み合わせたフラッグシップセダンは、世界初の採用となる小糸製作所製のLEDヘッドランプと、リアの専用エンブレムが「LS460」との外観上の相違点(図)。
 ハイブリッド仕様ではない通常モデルの新型LSは、最高出力約280kW(380PS)、最大トルク500N・mの排気量4.6L・V型8気筒エンジンと8速の自動変速機を備えるが、ハイブリッド仕様の600hLでは排気量が5.0Lとなり、ハイブリッド化によりシステムの最高出力が320kW(430PS)以上となる。

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図●2006 ニューヨーク・モーターショー
マンハッタン島の西側、ハドソン川沿いのJacob K. Javits Convention Centerで開催。ニューヨークの場所にふさわしくプレミアム車の発表が多かった。